2017-10-29
台風が過ぎて NO 8012
札幌駅から「特急 北斗」に乗車。2年振りの利用だが、苫小牧まで1時間も要さないので楽である。
苫小牧駅に市民斎場から懐かしい思い出のある2人の人物が迎えに来てくれていた。駅から海側に降りるのか山側なのかと疑問を抱いていたが、改札口まで来てくれていたので助かった。
車で苫小牧市民斎場に向かう。大きな式場に到着すると過去に私の隠れ家にやって来たことのある人物がいた。彼はその後にも弊社の式場に来られたこともあるが、元気そうだった。
今回の北海道行きの目的であった苫小牧市民斎場の社長と会うことだが、社長達が敷地内にある新しい式場にいることを聞いて車で移動した。
この式場では2年前に研修会を開催したことがあった。私や神戸の公詢社の社長が講義を担当したが、メインは高知の「おかざき葬儀社」の社長の講義で、出席者全員が衝撃を受ける内容だった。
「おかざき葬儀社」に何度か訪問したことがあるが、女性社長の仕事振りは他社には追随不可能なレベルで、行列の出来る葬儀社として知られている。
苫小牧市民斎場はメモリアルグループの系列だが、ここも高度なサービスレベルで知られている。3年前に北海道旅行をした際に大式場でスタッフ向けの講演を担当したことがあるが、終了後にホテルの日本料理店で会食をした際に出席していた社員の自己紹介に衝撃を受けたことを思い出した。
「私は学生時代に友人がバイク事故で亡くなり、お通夜と葬儀に参列しましたが、その際にこの会社のスタッフ達の対応姿勢に感銘を受け、親から反対されましたが卒業してからこの会社に入社しました」
「私は北陸で生活していましたが、妻の実家が苫小牧で、親の葬儀でこの会社の素晴らしさを体験し、北陸の家や仕事を整理して苫小牧に移転。憧れたこの会社の一員となっています」
「私は競合する大手互助会の社員で何度か敵情視察で会葬者に交じってこの会社に来ていましたが、レベルの違いに衝撃を受け、絶対に勝てないと考えて互助会を退社してこの会社に入社しました」
そんな3人の話を聞いて何と羨ましい会社だと改めて感銘を受けたが、多くの素晴らしいスタッフ達が存在しているので肖りたいものである。
葬儀社はまず重要なのが「人」であり、「人材」が入社して教育を受けて「人<財>」となれば会社にとって何よりの至宝となるが、社長の発想が拙しいと絶対に無理なことは確かである。
私の葬儀のプロデュースを依頼したが、難しい条件が重なっているので困惑されたことも事実である。
恐らく病院で死を迎えるだろうと考え、そこから密葬を行って満中陰の日に「偲ぶ会」形式で行うというもの。
私の密葬儀は大阪市内では行わない。式場の指定を伝えて来たし、導師の指名や納骨場所も司会を担当してくれるであろう人物に伝えてある。
その時も驚いていたが、背景事情を理解しているので私の意思に協力してくれると確信しているし、遺言にも明記して弁護士に託するのでその通りに進められるだろう。
2年前に行われた研修会の前にトマムと富良野に行き、両方で杖を忘れて来たことを書いたが、この苫小牧市民斎場のスタッフが新しい杖を準備してくれたことも忘れられない。
研修会終了後は洞爺や函館に立ち寄ったが、今回の北海道行きで自身の体力が著しく低下していることを感じた。
昼食を苫小牧市内の料亭で過ごさせて貰って恐縮したが、車で苫小牧駅まで送っていただき、「特急 スーパー北斗」を利用して洞爺へ向かった。
体調が芳しくなく昨日実は休載した。台風も我が大阪を過ぎたようで安堵しているが、今後の影響を予想される方面の被害がないよう手を合わせている。
苫小牧市民斎場で拝見させて貰ったチラシ広告が素晴らしかった。これは深いご仏縁のある有名なクリエーターが創作したものだが、大阪を出発する前にメールが入っており、その内容の感想を求められていたが、それについては次号で紹介申し上げる。
今日の写真は洞爺のホテルで利用した部屋を。