2003-10-08

NGとカミナリ   NO 569

溜まっていたビデオナレーションの吹き込み作業をやっていた。

 何本かが終わってお茶を飲み、次の映像をスタートさせ、挿入する「慈曲」の音楽が流れ出した。

 そこで気持ちよくナレーターを始め、1分55秒のところでNGとなった。

 原稿に出てくる故人の関係者の名前、それが幾通りにも読め、取材時に書き込むべき仕事で手抜きをしていたことが発覚。季節外れのカミナリを落としてしまった。

 そこで次のビデオに進むが、今度は、2分10秒のところでNG。また、故人の尊敬される方の名前の読み方が不明で、やり直し。2回目のカミナリが落ちる。

 マンネリの中に生まれる落とし穴は恐ろしいもの。葬儀というものは、どんな小さなミスも犯せない。「故人が悲しんでいると思います」なんて言われたら、取り返しのつかない両者の心残り。

 反省で済むなら許せるが、公開することなることだけはしたくないもの。

  一方で、今、あるホテル社葬のビデオ編集を進めている。これは、2時間40分収録をダイジェスト版にし、40分ぐらいで全体的な式の流れ、無宗教形式に於 ける「司式」バージョンのコメントなどを中心に、映像を見ただけで臨場感が伝わる構成に仕上げようと作業を進めている。

 また、ホテル社葬数件の式次第の中で執り行われた、ある「奉儀」部分だけをピックアップ収録し、この「奉儀」のシナリオに関係する企業に礼状を同封して贈ろうとも考えている。

 前々から礼状をと思っていたが、文章だけでは何のことか伝わらず、「百聞は・・・」ということから映像を考慮したもの。さぞかし、受け取られた企業が驚かれることだろう。

 ご訪問くださった皆様には、これが何のことか、きっと「?」でしょうが、当協会のメンバーたちなら分かる企業秘密でもあるのです。そんなところから「思わせぶり」表現で恐縮ですが、何れオープン化申し上げますのでお許しくださいますよう。

 さて、一昨日、昨日と来社していた札幌のメンバーだが、帰社してメンバー掲示板に司会者「虎の巻」に触れる一文を寄せていた。

 彼は、私の隠れ家で完成前の現物をパラパラと見ており、「垂涎の内容でした」と書き込んでいたが、ここで、若いメンバーたちに伝えておきたいことがある。

 それは、「虎の巻」という最短の道を選択することは悪いことではないが、頼りにするのではなく、参考書にする活用法が大切で、何より自身の中から光りを放つような司会者となって欲しいと願っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net