2003-10-03

温故知新    NO 565

最近、無宗教形式の葬儀について、「勉強させてください」というメールや電話の問い合わせが多くなってきた。

 それらの大半は、葬儀の司会者やブライダル司会者から転向された方だが、葬儀社の経営者の方も少なくない。

 また、併せて、昨日の「独り言」にも関係するが、司会者から司式への意識改革について「技術的な指導を」という要望も増えてきているが、技術の前に学ぶべきことがあると提起したい。

 誤解をされたくないので明記申し上げるが、私は、決して奇抜な「新し好きの物好き」ではない。これまでの長い経験とお客様のニーズを「かたち」として構築した世界であり、今日のタイトルである「温故知新」が背景に秘められているとご理解願いたいところである。

  無宗教の葬儀を担当するなら、まず、葬儀の歴史や宗教の基本だけは学んで欲しいもの。そして、悲嘆というものの入り口だけでも共有することが出来るよう、 真摯な研鑽をつとめていただきたいと願っているし、そんな世界をちょっとだけでもと思われるなら、是非、日本トータライフ協会のHPをご訪問くださればと 思っている。

 私の無宗教形式の進行は、コンセプトとして宗教を重視した「超宗教」があり、司会という「会」を司る進行係では絶対に不可能な世界であり、何より「命の伝達」を大切にしている。

 その姿勢なくして終焉の大切な儀式を司会するなんて「礼節」を欠いていると断言したい。

 ブライダルの司会者たちからの転向組が多いが、彼らが最初に求めてくるのは「宗教課題」。

宗教の奥の深さに畏敬の心情も抱かず、ただ進行ビジネスとして捉えているのは寂しい限り。宗教の異なりによって「死」の定義も異なり、必然として司会のコメントも違ってくる。「ご冥福」や「祈る」と言っただけで叱責を受ける宗教も存在する。

司 会者対象の講演やセミナーで、そんな基本的な講義をすることが疲れるようになってきた。レベルの高い「司式」や「無宗教」がテーマなら遣り甲斐もあるが、 世間に多くおられる講師の方々には申し訳ないが、そんな基本の部分をすべて文書化したものを世に出して解決したいとも思っている。

 実は、それは、もう完成しており、明日から提供することも可能である。大半の宗教の葬儀の進行基本がまとめてあり、葬儀社の社員教育にも役立つ内容となっている。

 プリントアウトして枚数を数えたら、100ページと少し。導師がつとめられる「お経」のことにも触れてあり、それさえあれば明日から葬儀の司会が可能という「虎の巻」となるだろう。

葬祭文化の向上を目指す日本トータライフ協会の存在があるが、取り敢えず、メンバーたちからオープン化しようと考えている。

 限定販売ということになるだろうが、ご興味があればメールをどうぞ。「温故知新」の最短の道となれば幸いである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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