2003-10-07

レッスン   NO 568

スケジュールが深夜に及び、1回「おやすみ」となってしまった。

 明治45年生まれの女性の方の葬儀、折悪しく雨。式場に向かう日中の車内で外気温を確かめると16度。季節はいよいよ秋の趣。手を洗う水にも冷たさが戻ってきている。

 次々に来客があり、重要な案件が絡み、私の大切なプロ・ブレーンの中の大御所にも来社いただくことになった。

 数本の映像ナレーションの吹き込みをしなければならないが、その内の1本は女性スタッフとのコンビバージョン。併せて難しい原稿を創作しなければならない宿題もやらなければと思っているが、両者のスケジュール調整が噛み合わず困っている。

 そんな一方で、札幌から協会のメンバーが到着。彼に司会のレッスンを行ったが、司会の技術の奥深さ、そして司会が高度なサービス業であることを認識してくれたと確信している。

 彼との初対面は、昨年の4月に行われた高知県での研修会。ホテルの朝食会場で同席、そこで交わした会話を鮮明に覚えている。

あれから1年半、その間に何度か会うことがあり、会う度に成長の兆しを感じるが、そんな彼が、今、大きな事業の総括責任者として挑戦中。

過日、彼の両親が来社されたが、やはりDNAとは正直なもの。両親それぞれの素晴らしい優性が彼につながっており、<これは磨けば光る>と思いながら、彼自身が、いつどこでそのきっかけを見つけることが出来るかと楽しみにしている。

 隠れ家で「司会者の虎の巻」を見せたら、「絶対、欲しいです」と言ったので、「付加価値が理解出来るか?」と前置きしながら、「価値観を価格で表現すれば?」と投げ掛けてみた。

 「10万円でも安いと思います。手にした瞬間からすぐに活用出来るのですから」

 そんな世辞的価格のことはさておき、この「虎の巻」に対して魅力を感じたようで、それは、彼自身が司会者の道を歩まなければならないという覚悟の表れであったように感じられた。

 様々な業種にあってプロの道を進むなら、絶対条件は信念と哲学を持すること。そして、最善で最短の道を発見することが、長くもあり短くもある人生に於ける重要なことだと思っている。

 しかし、次々に試練が押し寄せるのも世の常。そんな時、ハンドル、ブレーキ、アクセルの操作は自身の役目。そこで生まれる結果のすべてが自己責任ということだけは忘れたくないもの。

 一道のプロは、異なる世界のプロを心から信頼するもの。そこに波及する関係が、また新たな世界を広げることになる。

 昨夜、そんな一流プロの哲学に触れた幸せに感謝している。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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