2004-12-13

懐かしい言葉   NO 1004


 あちこちから「1000号、おめでとう」のお言葉を頂戴し、恐縮している。

 「1000号の達成は、どんな思いですか?」という質問、それは、ご本人もコラムを発信している方々からだが、「1001号目を発信した時の方が強い印象があった」とお返しした。

 それは、記念に開催した葬祭セミナーを終えた日ということもあったが、<これからも続けなければならない>という思いを心に、また始まったこと。1000号は単なる通過点だったと分かったから。

 本業班とイベント班に分かれたスタッフ達、それぞれが与えられた仕事に従事しているが、来社されるお客様が予想以上に増えたことが大変なこと。掛かってくる電話の本数も大変。それだけ私の仕事も増えることに。

 時間を見つけて司会担当の女性を呼ぶ。明日のラテンコンサートのシナリオを見せ、音楽を流して喋らせるが、ついでに明後日の講演のシナリオ打ち合わせも行った。

 選曲で悩んでいるところが二つあり、彼女の意見を参考に、最も難しい部分を語らせる。

 「これ、男性バージョンですね?」と返ってきた言葉、「そう、この部分を私が強調し、続いてやさしく包み込むナレーションがあなたの仕事」と打ち明けた。

 やれるか?と問い掛けると、「やりたいです」と返してきた。一ヶ月前なら「自信ありません」と答えた筈。「今日やる」「明日やる」と突然に重責を与え、恐怖と緊張の中で挑戦させることも技術アップのテクニック。

 こんな実感研修に「隠れ家」のシステムが最適で大いに役立っている。

 葬儀の司会を担当して、その夜にコンサートの司会を担当する。二重人格のように思われそうだが、ブライダルの司会は親友達を例外として、お寺様の後継者の時しか受けなかった。

 披露宴に来賓として招かれての祝辞、そこから司会者さんが固まってしまったケースが何度かあるし、新婦の親戚さんから「ギャラを出すから娘の披露宴で祝辞を」なんて変な依頼を受けたこともあり、何年経っても「変なオジサン」に変わりはない。

 眼科で治療を受け、そのまま気になっていたお通夜の式場に行く。ご祭壇は純和風、上品なイメージとなっていた。

 「充血していないか?」とスタッフに確認すると、「黄色いですよ」と言われてびっくり。ハンカチで拭いてみると黄色の着色。それは、治療の際の麻酔用点眼薬で恥ずかしい思い。幸い暗くてホッとした。

 ご読経が始まったが、しばらくすると「日本語形式」に変わられ、参列される方々が理解し易い回向となった。

 「輪廻転生」という言葉が聞こえ、すぐに「盲亀浮木」と聞こえてきた。私は、この「盲亀浮木」という言葉が好きで、よく講演でお話し申し上げる。意味に興味のあるお方は、過去ログに遡っていただければございますので。

 人間としてこの世に生まれる確率を説かれた「物語り」だが、同義語として「優曇華の華」がある。

 この二つの物語り、確か「お葬式と春夏秋冬」にも書いていた筈。その頃、私は若かった。確か30歳前後だったと記憶している。
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