2012-02-12
生かされながら NO 2839
友人夫婦が九州旅行に出掛けた際、天草に在住する知人を訪ねて行ったそうだが、熊本駅と三角の間を走る観光特急「A列車で行こう」が平日なので運転されていなかったと残念がっていた。
三角からは天草宝島ラインのクルーザーで1時間弱で天草本渡港まで結ばれているが、私も天草に知人がいるところから生きている内にと考え、ネットで時刻表を調べたら、日時限定でその観光特急が熊本から博多まで延長運転されていることを知った。
しかし、そんな中、天草宝島ラインのHPに誤記載があるのを発見、こんな打ち込み間違いもあるのだと知ることに。
それは、博多駅を13時04分に発車する「さくら306号」の新大阪着の時間の誤り。15時44分の筈が15時54分となっていた。
「レールスター」や「のぞみ」なら新神戸と新大阪間に要する時間は12分から13分だが、その「さくら」は23分ということで気付いたのだが、何度も利用した体験があるから<?>が生まれたのだろうと思っている。
人は、ミスをするのが当たり前。故にヒューマンエラーという設定を予測するべきということが重視される訳だが、この「独り言」なんて誤字、脱字、余字、誤 変換を通り越し、「羞恥」の表記のオンパレードが「周知」の世界。それも「生かされた証」と考え、「書く」ことは恥を「掻く」ことという哲学に胡坐を掻い て今日に至っている。
そう思えなければこんな「コラム」を発信することは出来ず、それだけ厚かましくて恥知らずな人格なのかもしれないと吐露しておこう。
この「独り言」から関係が生まれた「ご仏縁」が多く、ずっと交流が続いている人も多数あるが、高齢の人から若い人まで存在するのがネット世界のメリットと言えるのかもと手を合わせて感謝している。
最も多かったのは葬儀の司会をされている方々だが、彼らに与えた衝撃は強かったようで、研修の最、中には「マイクを持つ気持ちが失せました」と不幸に陥らせてしまったことも少なくなかった。
一方で、葬儀社のトップが研修を求めて来社されたことも多かったが、生まれることになった意識改革、そして与えた新しいサービス発想を具現化し、その地域のオンリーワン葬儀社となったケースも数多くあった。
しかし、そんな同業者の急激な進化の裏側に弊社の存在がある事実を知られた近隣業者は、必然として敵対感覚を抱かれることになり、それだけ敵も増えたことにもなるだろうが、わたしの人生にあっては、それも誇りの一つとして考えている。
さて、冒頭の友人とした孫談義の中、「エアースイマー」という玩具についての情報を知り、帰宅してからネットで調べたら、大きなクマノミとジョーズが部屋 の中で浮遊する映像があった。中にヘリウムガスが注入されているそうだが、大人が楽しめるレベルで興味を覚えたが、ヘリウムに関する万が一の危険性を考え たら、孫のへのプレゼントを断念せざるを得なかった。
飛行船や吸引すると声がアヒル声に変化するので知られるヘリウムだが、それらが濃度による酸素欠乏にでもなれば大変で、幼い子供達には与えるべきではないと考え、我が家へ遊びに来ることになった際に驚かせてやることに変更した。
今日、年末に葬儀が行われたお客様からプレゼントが届いた。包装紙のうえに張られた和紙に薄墨で「御礼」とお名前が記載されていた。歴史の残る著名な政治家のご親戚の方だったが、北海道の有名な「六花亭」のお菓子だったの恐縮した。
また、昨日に満中陰を営まれたご遺族からお供養の品をいっぱい頂戴したが、その中に懐かしい「笠餅」らしきお持ちが入っていたので嬉しい思いが。ご当家の 導師を務められたのは他府県のお寺様。そこでそんなしきたりを行われたものと拝察したが、今の大阪でこの「笠餅」の切り方を知る葬儀社も少なくなったと想 像する。
49個の餅と大きな餅を準備し、大きなものを人型に似せて切る訳だが、笠、手足、杖などの設定を知る大阪人も少なくなる中、地方では当たり前のように行われている事実も知っておきたいものだ。
葬儀は人を集め、人を走らせると何度も書いたが、全国から参列されるご親戚の方々が、その地の風習を持ち寄られるところにややこしい問題が発生することも事実で、何度も仲裁に呼ばれた経験もあるので大変だった。
土着した習俗は、時に宗教よりも強烈な存在となり、皆さんが地元の風習が正しいと信じておられるところから揉め事に発展してしまうのだが、様々な地方の慣習を学んでおくことも我々葬儀社の重要な仕事であると考えたい。