2014-01-25

お勧めの旅館  NO 3529


昔に覚えた「囲碁」だが、ネット社会の中に対戦出来るページがあったり、詰碁専門のページがあるのでボケ防止を兼ねて開いている。

記憶力は優れていると自負していたが、囲碁の世界では思考力が浅く、自分の頭の悪さが情けなくなってしまう。覚え始めのころは月刊誌の「囲碁」の雑誌を書店に予約して配達して貰っていたこともあり、付録にあった小冊子「次の一手」が楽しみだった。

近所に囲碁の高段者がおられ、ご高齢だったが夕方になるとやって来られ、拙宅で深夜まで指導して貰ったことも懐かしいが、いつも「6目」の置き碁で対戦していた。

ある日、その方が「上には上がいるものだ」と仰ったのが取引銀行の支店長で、3目置いても勝てないというのだから本物のアマの高段者だったと想像する。

さて、そのご高齢の夫妻が九州へ3泊4日で旅行をされることになり、すべての行程を私に任せるという依頼があった。

当時は湯布院や黒川温泉も一般的には知られておらず、過去に利用したことのあるホテルや旅館をと考えて別府、阿蘇、雲仙の3泊を提案し、別府からの行程はすべて横断バスという日程で勧めた。

「旅慣れしているあなたの推薦だったら安心だ。それでよいからよろしく」と言われ、大手旅行会社に勤務していた友人に手配を頼んだ。

バスの行程は高齢のご夫婦には少し酷かなとも思ったが、「大丈夫、大丈夫」と言われて予定通りに出発された。

それから帰阪されるまでずっと気になっており、長崎の大村空港から飛んで来る飛行機の時間を知っていたところから空港までお迎えに行こうと車で伊丹空港へ走った。

し かし、最終便だった予定の便にはご搭乗されておらず、不安な気持ちで帰宅し、ご自宅を訪問したら息子さんから予想外の事実が知らされた。「お世話になって 有り難う。空港まで迎えに行ってくれたそうで申し訳なかったね。オヤジは雲仙で宿泊した旅館が気に入ったので連泊することにしたと電話があったよ」

その旅館は雲仙の「宮崎旅館」だが、利用された方々から高い評価を受けている歴史がある。チェックインからチェックアウトまで同じ仲居さんがずっと世話をしてくれるシステムが高齢者に歓迎されているみたいだが、それだけに個々の接遇力が求められることになるだろう。

帰阪されていっぱいお土産を頂戴して恐縮したが、そんなお二人のお葬式も私が担当。ご遺影から「あの旅行はよかったよ」と語り掛けておられるような感じがしたことを思い出している。

その旅館だが、私が利用した時は団体旅行だったので氏名の登録はないが、その後に10組以上が利用して悪い点数は一度もなかったので結構である。

雲仙は何度か行ったことがあるが、次に行った時は「宮崎旅館」にしようと思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net