2015-11-09

番組を観ながら  NO 4367

太地の旅館の朝食「情熱大陸」という番組を観ていた。ショパンコンクールに挑戦していた若いピアニストの小林愛美さんを特集していたが、彼女が発言した次の言葉が印象に残った。

「ショパンはコンクールのために曲を書いたのではないと思うので、私達がその曲をどのように楽しんで演奏出来るかと考えたいのです」

そんな意味のことを語っていたが、それはまさに天才ピアニストらしい名言だったように思えた。

一次予選、二次予選と進み、ファイナルはオーケストラとの共演となるが、ワルシャワで体験した彼女の挑戦が輝く日が来ることを願いたい。

最近のスポーツ界で残念な思いを抱いたのは、テニスの錦織選手とゴルフの松山選手が身体のことから棄権したこと。応援している人達の心情を考えるとプロならしっかりと体調を整えるべきと伝えたい。

そんなことからするとシニアのトーナメントで青木プロがエージーシュートを記録されたことは凄いこと。心から拍手を贈りたいが、伊勢の賢島で行われていた女子プロのトーナメントでは外国の選手に席巻されていて残念だった。

エージーシュートとは自分の年齢よりアンダーでラウンドすることだが、青木プロは73歳なのだから驚きである。

ゴルフのスコアで信じられない話がある。ゴルフが人生という友人がいる。彼は前号で触れた喫茶レストランをやっていたのだが、ある時にお客さんとゴルフの話題になり前日の休日に行った際に74でラウンドしたことを話していたら、ちょっとおかしなお客さんが「マスター下手やなあ。俺でも65で回るのに」と言われたそうで、ハーフのことじゃないと伝えたかったそうだが言わなかったと笑っていた。

私と同年生まれのプロゴルファーに誰もが知るジャンボ尾崎さんがいる。今でもシニアに出場されずに現役のレギュラーツアーに参加しているが、腰痛の持病から途中で棄権されることが多くなった。

もうすぐ70歳なので無理をされずに出場されるだけでも喜んでいる人達が存在していることも知って欲しいものだ。

スポーツの世界はファンがあって成り立つもので、勘違いをされてスポンサーを優先してしまう選手もいるようだ。女子プロのトーナメントを観に行くのを何よりの楽しみにしている知人夫妻がいる。関西で行われる大半に行っており、今回の賢島にも行って来たそうだ。

そんな夫妻から聞いた出来事を紹介しておこう。あるトーナメントのスコアを提出する仮設テントの所で待ち構え、やって来る選手のサインを求めていたそうだが、若くして引退してしまったプロにハエを追っ払うような仕種をされたので「大嫌い」と怒り、その後に来られた「大山志保」選手が気持ちよく応じてくれて好感を抱き、その時から彼女の大ファンになっている。

単純と言えばそれまでだが、ファンというものはそういうこともあるだろう。その話を聞いて同じ思いを抱いた私だが、問題の人物の彼氏がメジャー競技に優勝したが、過去に酔っ払って信じられない事件を起こして有名になっていたことを思い出した。

酒を飲んで「知らなかった」「記憶にありません」は許されない。被害者の存在を考えるべきだろう。私は酔っ払いが大嫌いだし、交流のある人達の中にそんな人物は一人もいない。

さて、テレビドラマ「下町ロケット」の人気が高い。技術を誇りとする中小企業と大企業の軋轢が描かれるシナリオも秀逸だが、キャスティングが中々面白くて楽しんでいる。随分昔にあるホテル葬に関して大手フラワー会社と同じような出来事があったことを懐かしく思い出し、このドラマのことに触れながら当時の体験談を書き、まぐまぐブログの今月末か来月初めに掲載予定をしている。

一方で、7月7日から始めた短編小説「女将シリーズ」だが、今日の号で125本目となった。毎日完結なので女将が125人登場したことになるが、散歩しながら名前を考えるのも日課となっている。ご興味があれば左欄の列車のボタンから「幸せ列車」の「各駅停車」へどうぞ。管理人さんのコラム「幸せ待合い室」も必見だし、その隣にある「図解兵法」は最高に面白いのでお勧めである。

今日の写真は前号に続いて健康食とされる旅館の朝食を。
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