2016-05-04
時は流れて NO 4844
「幸せ列車」の各駅停車のコーナーで毎日更新中の「短編小説 女将シリーズ」だが、3日前から女将夫婦が真珠婚記念旅行でオーストラリアに出掛けた物語にしているが、そのオーストラリアのニュースにびっくりする内容があった。
1995年に1箱日本円で「400円」程度だったタバコが現在「2000円」になっているが、来年から毎年値上げをして2020年には1箱「3200円」になるというものだった。
首相の考え方の基本としては税の増収もあるが、健康のために喫煙者を減らすということもあり、喫煙者には強い抵抗感があっても年々禁煙する人が増え、現在では喫煙者率も13%になっているそうだ。
かつて列車や飛行機の席にも灰皿が常設されていた時代があったが、禁煙車両が登場したと思ったら駅構内で喫煙場所が限定され、ホームの端に灰皿が設けられていたり、空港内でも隔離されているようなコーナーでタバコを吸っている姿を目にするようになった。
ホテルや旅館でも「喫煙室」「と「禁煙室」の設定が常識となっているが、禁煙室を希望されても満室の場合に喫煙室となった時、「消臭対応でご了承を」という案内を目にしたこともあった。
過日の団参で利用した観光バスにも席に灰皿があって車内で話題になっていたが、誰も喫煙者がいなかったので問題はなかった。
そこで昨年の団参の時のことが出て来た。「金子みすゞ記念館」の見学を終えて松陰神社を経て昼食会場となるドライブインに立ち寄ったのだが、予約してあった部屋に行こうと階段を上がるとそこは喫煙コーナーで10人ぐらいの人が喫煙中で、紫煙がもうもうと蔓延していて閉口したが、その隣室の食事の部屋に入ったら欄間から天井が開いた設計になっており、食事の部屋まで燻されるような環境だったので皆さんが参っていた。
これまでに様々なところに出掛けたが、喫煙に関して最悪の環境を体験した場所となった。
烏兎怱々という言葉があるが、1年なんてすぐに過ぎてしまう。4年前の団参で甲斐善光寺に参拝した日は関越道の居眠り運転によるバス事故が起きていて忘れられないし、3年前は岡山の誕生寺に行き、2年前は香川県の仏生山「法然寺」へ行った。
昨年の山口県行きでは長門仙崎の「青海島」の「西園寺」と「向岸寺」に参拝したが、クジラの墓や戒名を授けて記録している過去帳を見せていただいたし、それを詩に読んだ「金子みすゞ」さんの世界に触れることも出来、意義深くて貴重な体験となった団参だった。
来年の春は何処へ行くことになるかは不明だが、果たしてこの世に在住しているかどうかも不明である。
参加者は「輪袈裟」や「数珠」を持参することになっているが、それこそ善男善女の旅となっている。
今年も過去に参加された方が亡くなられたので献杯のひとときがあったが、一緒に記念写真に収まった時の光景を思い浮かべてしまった。
今日の写真は過日の団参で行った「祖父江善光寺」の境内で撮影したかわいい「お地蔵さん」を。