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2003-03-11

大相撲 大阪場所     NO 369

今、大相撲の大阪場所が始まっているが、そんな中、私の友人の喫茶店に、北の湖親方がよく来られている。

 去年の大阪場所の時には銭湯にご一緒したそうで、その銭湯は私の自宅前。たまたま来ていたお客さんが驚かれ喜んでいたと銭湯のおばさんからも伺った。

 そんな気さくな親方だが、理事長に就任されてからは重責に追われ、お疲れモードだそうでマスターが心配していた。

 北の湖親方の部屋があるのは、この喫茶店のすぐ近く。由緒ある禅宗のお寺で、今のご住職の入山式と結婚披露宴の司会を私が担当している。

 そんなえにしをお結びいただき、北の湖部屋が初めて大阪のこの地に来られた時、前ご住職が数百人という盛大なパーティーにお招きくださったことがあった。

 会場に入って受付に行くと大きな赤いバラのリボンを渡され、恐縮しながら指定されたテーブルに行って驚愕した。

 そこはメインテーブル。親方と美人の奥様のおられる席だった。

 やがて祝宴に入った。ボーイさんの代わりと表現したらいけないが、お付きの力士が専属みたいに世話係。グラスを置くとすぐにビールを注いでくださるが、ビール瓶がコーラ程度にしか見えなかったという印象だけを妙に覚えている。

  私の本業をご存じでない親方や奥様からお酒を勧められるが、ビールの中瓶1本が限界の私。いつもグラスで何杯と確認しているが、この時は担当の力士さんが いつもグラスを満杯にしてくれるお陰で、途中でどの程度飲んだのか不明になり、<これはいけない>とその理由付けの対策に水割りを所望したのが懐かしい。

 ある時、彼の喫茶店で、先に来ていた若い男性を紹介してもらったことがあった。

 その人は、中学を卒業してすぐに行司の世界に入門。現在、三段目の仕切りを担当しているそうで、めったに耳にすることのない行司の奥深い話を聞かせてくれた。

 喫茶店で現役の力士達に遇うこともあるが、やはりその大きな身体には驚かされる。中には、2台の椅子でも足りない人物もおり、いつも窮屈そうにテーブルの固定席に座っているのが気の毒だ。

 マスターには人望がある。若い力士達が大阪場所でやって来ると、必ずお土産持参で挨拶に見える。それは、親方のよく行く店ということもあるだろうが、彼の好意である特別メニューの為すことかも知れない。

 「頑張れよ。親孝行に親方孝行。早く関取になれよ」

 そんなマスターやお客さん達の励ましの言葉があたたかい。

 さて、今場所はどうなるか。楽しみな2週間ではある。
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