2016-02-13

四国で春一番が  NO 4465

旅館の小径 大阪も午後から雨が降ったが、南風なのか気温が異常に高かった。そんな中、グルメを楽しまれる友人夫妻から誘われ、新世界の河豚料理で知られる「づぼらや」へ行った。幼い頃に行った記憶があるが、60年前のことだった。近くの通天閣のすぐ側に「うなぎ料理」の「いづもや」という店があった記憶があるが、今もあるのだろうかと懐かしい思いを抱いた。

宇宙の重力に関する発見が話題を呼んでいる。昨日から新聞やテレビのニュースで何度も見聞きしたが、私のような凡人にはアインシュタインが歴史の中で超偉大な科学者であることは知っていても、相対性理論や彼の予言について深く理解するレベルではないことは恥ずかしい限りである。

今朝の新聞を読んでいると意外な事実が紹介されていてびっくりした。社会での活用が不可欠となっている「GPS」も相対性理論に成り立って誕生したというもので、地球上で生活をしている人間がアインシュタインの研究の大きな恩恵を受けている事実に改めて研究学問の世界の重要性と奥行きの深さを再認識した。

人類がパンドラの箱につながるような核開発にも関わったアインシュタインだが、晩年は
そのことがトラウマみたいになって平和活動家として尽力していたことでも知られるが、彼が我が日本の国に訪れていた事実があるので感慨深い。

さて、朝から航空会社からメールが届いていた。九州で行われた今日の葬儀に参列する親戚に頼まれて予約した飛行機だが、目的地の天候が悪くて調査中で、引き返す場合や他府県の空港に着陸する条件付き運航という知らせだった。

予約時に打ち込んだメールを自分のアドレスにしていたから届いたものだが、搭乗する本人への連絡が付かずに気になっていたら、何とか到着したことを知って安堵したが、九州は大雨だったそうだった。

もう30年ほど前のことだが、所属していたライオンズクラブの記念旅行で熊本県の阿蘇方面へ行ったことがあった。前日から行程が組まれていたが、2日目だけ日帰りで参加する人が私の他に2人いた。伊丹空港で待ち合わせて熊本行きの飛行機という予約を入れていたが、カウンターに行くと天候調査中という表示にびっくり。約30分の遅れで離陸してホッとしたが、水平飛行になってからの機長のアナウンスにまたや驚かされた。熊本空港の天候が最悪の場合には引き返すこともあるし、福岡空港に着陸することもあるというもので、同行していた一人が「福岡空港だったら、阿蘇に行くにはどうしたら?」と言うので、何度も行ったことがある私がレンタカーで行くなら道は分かっているからと答えると、安堵した表情を見せることになった。

その時は猛烈な雨の中で熊本空港に着陸。タクシーで阿蘇の目的地へ向かったが、ワイパーも役立たないほどの雨だったので印象に残っている。

昨夜のNHKBSプレミアムで「新日本風土記」の番組で城崎温泉を採り上げ、興味深く観ていた。

遠い昔に文豪「志賀直哉」の「城崎にて」を読んだことを思い出したが、東京の山手線の電車に撥ねられて城崎で養生する中で小動物の死を目にして生や死のことを考えることになったような物語だったと記憶している。

何度か訪れたことがあるが、京都から出ている「特急 きのさき」や大阪から福知山線経由で行く「特急 こうのとり」、また大阪から播但線経由で行く「特急 はまかぜ」もあるが、時期によって運転される大阪から浜坂間の「特急 かにカニはまかぜ」という列車があるのを見たことがあるのでびっくりした。

カニが苦手なので城之崎、山陰、北陸方面に旅行をすると食事で困ることが多いが、昔から温泉を楽しむことを目的としていたので黙って箸を付けずにそのままにしていたら、片付けに来た仲居さんがそれを見て部屋を出て行かれ、しばらくすると女将さんが来室、「何か問題がございましたでしょうか?」と言われたので病的な偏食について説明をしたら、「先に仰っていただければ対応出来ましたのに」と返されたが、心の中で<先に聞いてくれたらよかったのに>と思っていた。

番組の中で老舗旅館の副支配人の女性の密着取材もあったが、彼女は女将的な立場の職務をしており、退職されるまでを編集構成していた。

「幸せ列車」で毎日更新の短編小説「女将シリーズ」を書いているのでその光景に彷彿することになったが、振り返れば7月7日から始めているのでもう7ヶ月を迎え、200人以上の女将を登場させたことになる。

今日の写真は過日に利用した旅館だが、全室が離れとなっていて坂道だったので大変だった。
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