2005-01-18

知らなかった世界  NO 1040


 重なったスケジュール、<何とか調整を>と考えたがどうにもならない部分もあり、講演は手抜きしないで決行した。

 ホテル葬の打ち合わせに同行される人物は、すでに駐車場で待機されており、終わると同時にお客様の会社へ向かった。

 <ちょっと飛ばし過ぎでは?>というような運転、助手席に座っているのが怖いぐらい。お陰で何とか約束の時間に到着。

 今回のホテル葬は、前以って事情を伺っていたが、ホテル側の利益第一主義で進められている。高額な費用をご負担され、参列者から確実に嘲笑されるような社葬。私が命名した「花一輪のドライブスルー形式」という構成だった。

 総責任者として窓口になっておられる総務部長さんが嘆かれる。「ホテルって、無責任なレベルだな!?」とご理解されたよう。

 私が想定していた数項目を確認してみると、すべてが「その通り」とおっしゃられた。

 これから本番の日まで、間違いなくホテル側の担当窓口が苦労されることになるだろうが、ホテル本来の売り物であるべき「ホスピタリティ」の欠片もないホテル葬が潮流だ。

これらは、今後、社葬そのものがなくなっていくスピードを速める要因であることを知るべきだし、葬送の世界で何より大切な礼節を無視している事実と共に、少しでも「癒し」と「慰め」のサービス提供を考えるべきと提起したい。

 家族葬からホテル葬まで、グローバルなサービス提供を可能にしたオリジナルな「慈曲葬」だが、体験された方々のお声の中に「質が高くて無駄がない」というお言葉が嬉しいこと。それが上述のようなホテル葬こそ究極の「死に金」であると断言する所以である。

 夜、ホテル業界の花の世界で著名な人物と食事をした。と言っても「お好み焼き」だが、彼女が推薦してくれた店が面白い。マヨネーズを器用に操って絵を描いてくれる。因みに私のはアンパンマンだった。

 「食事の後は、コーヒー」と、これも彼女の推薦ですぐ近所にあった喫茶店に行ったが、この店は間違いなく「大人の世界」で、英国風のイメージで統一された広い店内の客層は団塊世代以上のよう。

「ここは『通』しか来ないのよ」と言われて納得。びっくりするほど濃いコーヒー、2人分1000円でお釣りがあったので驚嘆した。

 大阪のミナミに様々な飲食店が存在するが、こんな店があったとは知らなかったし、そこからタクシー乗り場までの道すがら、彼女の持つ情報をいっぱい入手することになり、何か得したひとときだった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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