2016-12-16

冬将軍の到来  NO 5060

新潟色の列車今日の大阪の冷え込みは厳しいものだった。セーターを着込まなければと体感した日課の散歩だった。

いよいよ目が不自由になって来た。医師からも指摘されているが、寝転んでテレビを観る姿勢が最悪だそうで、出来るだけそうしないように努力しているが、ちょっと疲れると櫓こたつに入って寝転んでしまう。

ずっと前から耳鳴りが続いており、電車の車内のように騒がしい方が抵抗を感じないので困ったものだ。

横着だが、幸せ列車で過去に紹介されていた「10年前の独り言」を転載する。

NO684    2006-11-10

依頼された講演先までの交通手段を調べたら、どうしても飛行機を選択せざるを得ないよう。列車の本数と時間帯、乗り換え、所要時間を考えたら仕方がない。しかし、当日の天候不順を想定したら問題がある。ということは、前日入りという条件も被さってくる。

これまでに多くの講演を担当してきた歴史があるが、幸いなことに天候不順が原因で穴を空けたことはなく、<飛行機しかないか>という場合は必ず前日入りをしていた。

そうなると飛行機嫌いから、前日の仕事を終え、鉄道か車と限定されるが、ある時、講演終了後にどうしても寄りたいところがあり、片道800キロをサービスエリアでの仮眠だけという深夜ドライブを敢行したことがある。

「観光」ならぬ「敢行」だが、もう、そんな無茶が出来る歳ではなく、<どうしたら楽に>ばかりを考えるようになった。

「何時にお迎えに?」「駅それとも空港?」と主催者側から問われて困ることがある。前日から入るのはこちらの勝手だから。まさか現地のホテルにおりますからとも言えないし、接待されることの大嫌いな性格、講演の一時間前に必着し、終了後の1時間のティータイム以外はプライベートタイムと考えるタイプ。だから直接会場入りをというケースが多いのである。

「どうして前日入りを?」と主催者から質問をされたことがあった。「講師が来れませんと説明する立場でお考えを」と返したが、そんなことを全く考えていないケースが大半。それこそ「勝手な思い込み」であり、穴が空いたら大慌てという事態となるだろう。

一方で、講師を務める側の立場でも考えていただきたいもの。事故か何かで列車が停止、その車内でイライラしている光景を想像されたらご理解願えるだろうが、それらは高速道路の通行止めも同じ、いつも最悪のことを想定して取り組みたいと考えている。

講演とは主催者と講師の「えにし」もあるが、講師と受講者という「ご仏縁」こそ大切にしたいのである。そんな機会に穴を空けるなんて想像もしたくない出来事。そこに生じる後悔は耐え難いものである。

過去に横着をしたことがあった。スケジュールが重なって鹿児島から札幌へ飛ぶという強行軍、時期が2月で雪の心配があり、鹿児島空港を離陸した時と千歳空港に着陸した時には自然に涙が出てきたことを憶えている。

その時は「司会」という責務があり、創作したシナリオを北海道のメンバーにメール送信、「万が一の際には代役を」とお願いしておいた。

また、熊本空港行きに搭乗した際のこと、「天候不順で福岡に着陸することもあります」との機内アナウンスに「恐怖」と「タイムリミット」から震えがきたこともあった。

タクシーでぶっ飛ばして貰ってもギリギリの到着となる。その時は、揺れに揺れて何とか熊本空港に着陸出来て安堵したが、そんな体験を経て前日入りという考え方が強まった。

そうそう、熊本空港行きで伊丹空港に着いてから欠航というハプニングもあった。そこで長崎行きに搭乗し、列車に乗り継いだ思い出だが、これらは時間の余裕をもって行動していたから間に合ったのであり、講演で「滑り込みセーフ」は絶対に避けたい出来事だ。

講演終了後はどうするかということだが、すぐに大阪へ向かうという行動が大半。そんなところから最終の「のぞみ」に何回乗ったか数え切れないほどだが、その車内とは侘しさを感じる世界でもある。

今日の写真はJR東日本の「新潟色」と呼ばれる車両。1960年代前半から登場し、1978年まで運転されていた。真っ白な雪景色でも目立つという発想だが、観光列車として運転されるようなニュースがあった。
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