2006-03-17

心音のBGM  NO 1457


 初日が午前5時、2日目午前4時、3日目午前3時というように、1時間ずつ目覚めが早くなり、4日目の今朝は午前2時になってしまった。

 午前2時なんて、自宅にいる時なら<さて、寝るか!>という時間。体内時計も徐々に時差が生じ、健康バージョンになってきたような感じがする。

ベッドの中で<さてどうするか?>と考えながらモソモソしていると、扉が開いて懐中電灯の明り、看護師さんの看回りだ。「目を瞑っているだけでも疲れが取れますから」とアドバイス。

 その後も「もう夜が明けますよ」と看回りに、ナイチンゲールの「ランプの天使」を思い出し<有り難いことだ>と感謝をした。

 さて、今日は午後から大変な検査。体験者によると検査室で過ごす時間は30分ぐらいだそうだが、自室に戻ってから肘を絶対に曲げられないと教えられ、最低で3時間、時には10時間以上ということもあるらしいので嫌~な感じ。

 そんな覚悟をしていたら、遠方の塾生達が来てくれて賑やかに。昨夜遅くに大阪に着いたそうだが、交通費や宿泊費の負担を考えると申し訳ない思い。そこで「何かお返しを」と考え、後日にプレゼントを送ることにした。

「新大阪へは、どのように?」と質問があったが、見送ってから<果たして間違いなく到着することが出来たのだろうか?>と思っていると「検査です」と看護師さんが。

昼食抜きのフラフラ状態で検査室へ。紙製の衣装を身に着けて専用ベッドに横たわる。検査内容は「心臓のカテーテル」だが、検査中に耳にした医師達の会話から、私の臆病な性格では絶対に医師に不向きだと痛感した。

「身体が熱くなりますよ」「足先がスーと涼しくなりますよ」なんて言われるが、そのBGMにはいつも私の心臓の鼓動音が。「間もなく終わりますよ」の声が神様からのメッセージのように思えた。

 自室に戻る際は車椅子。部屋に着いたらすぐに4名のお客様。それぞれが有名な企業の社長さん達、皆さん「未来塾」のメンバーと伺ったが、ベッドに横たわる姿で申し訳ない思い。退院してから感謝の思いを返そうと考えている。

 入院してから会社のスタッフ達が大変らしい。予想外の遠方のお客様も入っているそうだし、ホールでは「慧善玄潭」先生の「仏画展示会」の準備中。いよいよ明日から4日間の本番だが、「元気になるように」と素晴らしい仏画をプレゼントくださったそうで恐縮。

「久世さーん、どうだった?」と元気な声で入って来られたのは女医さん。昨日に検査内容をアドバイスくださった方だが、「元気そうね。ホッとしたわ。深刻そうだったし、死にそうな表情だったらどうしようと思って来たのよ」と笑っておられた。

 左手は曲げられないように処置されている。右手には点滴が入っている。その右手でこの打ち込みをやっているが、その点滴も5分ぐらいで終わりそう。

この点滴の目的を尋ねたら「昼食の代わり」と「造影剤対策」だった。この一週間「病気と検査」の話題ばかりで申し訳ないが、「生かされた証し」という「独り言」の趣旨からすれば重要な時期、ベッドの上で打つことは、私の仕事的には風流とご海容を。

 今、看護師さんが左腕の確認に。「後、2時間ですね。それから先生に確認いただきます」と教えられた。まるで骨折の処置みたいな「添え木」の状態は辛いものだが、すべての検査を終えたことが何より嬉しい。

 今晩は先生が来られるまでこのままで過ごし、明日は身体の休養日。頂戴しているメールの返信でもと考えている。
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