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2005-02-23

ホテルの部屋から  NO 1076


 「食」という字は「人」に「良」と書く。そんなことがエレベーターの中に書いてあった。今、熊本県のホテルの部屋でこれを発信している。

 未明の電話、義理の姉の訃報があった。どうするかと妻に相談していたら、それから15分後、今度は深いつながりのある方のご訃報が。

 今月、ある葬儀でお会いしたのに?と思って息子さんに伺ったら、昨日突然に倒れられて病院に運ばれご急逝されたそう。

 昨年にご主人がご急逝、葬儀の後日に形見分けとしてゴルフのパターをくださったが、お元気だったのに<信じられない>と思いながら、夜が明けてから今日のスケジュールを大きく変更し、とにかく車で熊本に夫婦で向かうことに。

 山陽道に入ってサービスエリアのガソリンスタンド、そこで会社に電話を入れスケジュールを確認すると、ある団体の理事長さんのお家でご不幸があったとのこと。

 <何でこうなるの?>と複雑な思いを抱きながら走行するが、広島あたりから足腰に強烈な疲れ。乗ってきたのは息子の車、AMG仕様のベンツ。スプリングが固くてカーブは楽だが、道路の継ぎ目や段差が腰に響き、いつもの車にすれば良かったと後悔した。

 この地域の葬儀は、所謂「骨葬」、お通夜があり、次の日の朝にご出棺、お骨が戻ってから葬儀という形式。全国でこの形式は少なくないが、やはり葬儀式を終えてからご出棺を行う方が、ご遺族にとって納得されるのでは考えている。

 昔からこうだ。そんなことでも「人」が決めたこと。「人」によって変更も可能だし、慣習の中には「悪習」と呼ばれることも少なくない。

 明日、早朝にホテルを出発して帰社しなければならない。お通夜もあるがコンサートもあり大変だ。

 往復走行で1600キロ、昨日書いた距離を今日に走るなんて予想もしなかったこと。柩に納められた遺体、顔の表情がきれいだったことだけが救いだった。

 彼女とは2年前、姪の結婚式でサイパンに行ったことがある。当時から腰や背中が痛いと嘆いていたことが忍び寄っていた病のサインだったよう。昨年の大手術の甲斐なく旅立ってしまった。60過ぎという年齢が何より寂しい。

 アメリカに在住する娘からも「悲しい」というメール、「車で行くなんて何を考えているの?」と書かれてあった。

 帰路のサービスエリアで熊本のメンバーにホテルの手配をお願いしたら、私のお気に入りのマッサージさんも予約してくれていて恐縮。

過去に持病の腰痛や猛烈な首の痛さを一回で見事に治してくださった整体の名人。お名前を「嘉名さん」とおっしゃるが、今日も一回で体調がコロッと良くなり感謝申し上げる。

 このホテル、過去に鼻血が止まらず救急車で病院に運ばれ、多大な迷惑を掛けた歴史もある。もう20回ぐらい宿泊しているが、毎回台湾、中国、韓国の旅行者が増えているみたい。今日のお話では8割が外国人だそう。

 メールを開けようとしたら重くて受診することが出来ない。何が送信されてくるのだろうか分からないが、旧式の無線ランは不便である。今から温泉大浴場に行くが、その間に受診されることを願いながら出掛けよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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