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2006-01-10

音信と電信  NO 1390


 今日の大阪は穏やかな好天。朝早くに知人から電話、親戚のご不幸があって困っているとのこと。ご自宅で急逝されたところから検死となりご家族がパニック状態、ふと思い出していただいた私に相談をいただいた。

 まずは今後の進め方について説明申し上げると落ち着かれたが、遠方の葬儀ということで大変だろうと拝察しながら、依頼をされる葬儀社とのやりとりについて、遺族側の要望をはっきりと伝えることが大切とアドバイス申し上げた。

 夕方からライオンズクラブ恒例の新年家族会があったが、スケジュールが重なっており出席出来ず。「祝い事」と「悲しみ事」となれば、どうしても悲しみ事を優先するのは仕方がない。

 スタッフから講演依頼があったと聞いたが、この「独り言」のえにしもあったそうで責任を感じ、その日に予定が重ならないことを願いながら過ごす日々となる。

 今年は、転居先不明で戻って来た年賀状が多かった。その中で同期生や同級生が亡くなったという淋しい事実を仲間から教えられたものもあったが、伴侶に先立たれたというケースも少なくなかった。

 何気なく思い出されてくる当時の面影、また、最後に会った時の光景が浮かんでくる。慰めの心をしたためて手紙をと行動した。

 一方で、次々に転勤を続けている同級生もいる。四国の高速道路を建設中だった頃に道路公団四国支社長に就任していたが、その後KDDIの役員になったと思ったら、今年の年賀状では大林道路の役員に就任していた。

 ひょっとして<天下り?>なんて勝手な想像をされそうだが、大学、大学院、留学と土木一筋に研究を重ねてきた人物、その高度な技術能力が評価を受けているようだ。

 また、大手家電メーカーで大改革の責任者になって苦労していた同級生もいたが、昨年のストーブ問題はさぞかし衝撃だったと想像する。

 みんな、もうすぐ60歳を迎えるが、団塊世代が多いと言っても上述のように日々に少なくなっていることも事実、これからの余生をそれぞれが考え、それぞれの生きた証しが残されるようにありたいと願っている。

 一部上場の大企業のトップに就任した人物もいるが、前回に会った際、何処の会社も社員厚生規定にあって、葬儀の部分に問題があると指摘したら真剣に考えていた。

全国に支店があり、その地の慣習の異なりを理解せずに一律に決めてしまうのがそもそも間違い。

「社長名でお供えを」としても、花輪もあればシキミもあるし辞退というケースも考えられる。それを一方通行で送りつけるとは混乱を来たし、我々がご遺族からよく相談を受ける問題でもある。

 また、弔電代読で<考えなさいよ>ということも多い。全国の支社や支店から殺到した同社名のもの、そのすべてが同じ文面というのは如何にも事務的。こんなところにその会社の総務のセンスが見える。
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