2017-03-16

あんなことも  NO 6009

湯の児温泉講演活動をしていたこともあり全国各地へ出掛けた思い出がある。そんな中で印象に残ったことや忘れられない出来事も記憶しているので紹介をしよう。

湯河原温泉で知られる和風旅館だった。この旅館の豆腐料理や玉子焼きは有名で、航空会社のファーストクラスにも提供されていた時期があった。

夫婦で立ち寄り部屋に入って浴衣に着替えて大浴場に行ったのだが、私のいる男湯に服を着たままの中学生位の男の子が扉を開けて中を一通り見渡すとそのまま出て行ったのだが、しばらくすると妻が入っていた女湯の方で驚きの悲鳴が聞こえた。

後で判明したことだが、それは私が入っていた時にやって来た男の子が女湯にも見学に行ったみたいで、夕食時に女将さんが「申し訳ございませんでした」と謝罪に来られた。

少年は中国の観光客で8人の家族でやって来ていたらしいが、来日した1泊目だったみたいで、大浴場の存在に興味を抱き、マナーの理解もなく覗いてしまったらしく、覗かれた女性客の誰からもクレームがなかったそうだ。

この夕食時に奇妙な現象を感じた。2分か3分毎に窓の障子がカタカタと音を発するからで、気持ち悪くなって開けてみても何もなく、食事の世話に来てくれた仲居さんに聞いたら、「数日前から初島付近で群発地震が発生しているのです。大きな地震は心配ないそうなのでご心配なく」と言われたが、就寝する時に音がきになりティッシュペーパーを挟んで音が発生しないようにしたが、大地震が発生しないように布団の中で祈っていたことを憶えている・

青春時代に九州へ一人旅をした時のこと。2泊目の内牧温泉で予想もしなかった出来事があった。予約していた旅館へ到着して旅行会社の発行したクーポン券をフロントに出し、部屋に案内されて10分ほど経った頃に仲居さんが来室され、「申し訳ございませんが急に団体のお客様が入り、お部屋の対応が適いませんので別の旅館の方へ移っていただきたいのです」と言われた。

レンタカーはそのまま駐車した状態で案内された別の旅館へ移ったが、そこは小さな旅館で女将さんも申し訳なさそうに迎えてくれた。

旅館の売り上げアップに協力させられる立場になり理不尽な思いを抱いたが、その後に「内牧温泉に行ったらあそこだけは利用するな」と多くの人達へ話したのできっとマイナスという現実となっていると想像している。

子供が幼い頃だった。所用があって熊本に行った際、地元の人に勧められて水俣にある湯の児温泉の小さな旅館に宿泊した。部屋に通されるとすぐに女将さんが来室、子供達の身長を確認すると子供サイズの浴衣を用意してくれ、子供達が喜んだことが印象に残り、半年後に行った際にもそこを利用したら憶えてくださっていた。

もう40年近く前のことなのでその旅館も廃業されたことを知ったが、料理も中々の物を提供してくれていたことを憶えている。

今日の写真は熊本県水俣にある「湯の児温泉」だが、九州新幹線なら新水俣駅からタクシーで15分程度で行ける。
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