2006-02-01

思考力ダウン  NO 1412


 明日、十数名の女性をキャスティングして進行のリハーサルが行われる。朝からシナリオを創作しなければならないが、風邪の体調が芳しくなく困っている。

 しかし、昨夜の銭湯でのスチーム効果があったようで、咳込むことが少なくなり、発声だけは随分と楽になった。

 服用する薬の副作用だろうか、朝方に怪談話を朗読する夢を見た。そこで、ちょっとだけ怪談話につながるテーマを。

不思議な出会いがあって長く「ご仏縁」を頂戴しているご住職がおられる。いかにも「お寺様」というイメージ、檀家さん達とのコミュニケーションも素晴らしく、何かの行事があると多勢の方々が集われるお寺である。

 お寺同士の「縁」を「法類」と言うが、このご住職につながるお寺は北海道、東北にまで及び、特に多いのが関東である。

 大阪で大きな式典があった際にそんな方々がご出席、その後に「ご仏縁」が拡がることになったのだが、ある時、東京のお寺様達がご招待くださり、私が行きたかったゴルフ場にご一緒くださる幸運があった。

  バッグを宅配便で送り、夕方に東京入り、予約していた六本木プリンスホテルに到着。そのすぐ近くのお寺様の車に同乗というスケジュールだったが、念願の コースでラウンド出来る喜びに興奮モード、当時に一切お酒を飲まなかったこともあり、朝まで一睡も出来なかった懐かしい思い出でもある。

 憧れのコースとは、茨城県「大利根カントリー」だが、西コースで日本女子オープン、東コースで男子の日本オープンが行われた名門であり、フラットな地形の中で松の木が戦略性を高め、正確なショットが求められるコースセッティングで名が知られていた。

  早朝にホテル玄関で待ち合わせ、首都高を隅田川に沿って走り、茨城県に入ってやがてコースに到着。メンバーさんであるご住職とレストランでご挨拶、「ス タートは何時ですか?」と伺ったら「何時でも自由です」でびっくり。続いて「アウトからですか?インからですか?」と尋ねたら「ゴルフはアウトからに決 まっています」と言われて再度のびっくり。

 そんなコーヒータイムがあって、いよいよラウンド。同伴プレイヤーの紹介挨拶が終わったところでキャディーさんが「どこから参りますか」とひとこと。すぐに「フルバックから」とメンバーさん。

 スタート抽選が終わり、若くて体格のよいオナーがティーショットを放ったが、その弾道が半端じゃない。それもその筈、元スポーツ選手。学習院大学時代に野球部でピッチャーだったと教えられて納得、いつも40ヤードぐらい私より飛んでいた。

 ご一緒した後続の方々も全員「ご住職」だが、フルバックからというレベルだけあって多くの方が一桁ハンデ、何とか善戦したが緊張のラウンドとなった。

 その後、皆さんは大阪での葬儀に何度かご来阪、脇導師や奏楽というお立場に進行でご一緒したが、読経のお声や奏楽の音色がゴルフ以上に高レベル、改めてその有り難い「ご仏縁」に手を合わせている。

 この大阪のお寺の法類さんで忘れてはならないお方がある。新幡随院と名高い東京のお寺だが、円朝落語で有名な「牡丹灯篭」にゆかり深く、円朝が蒐集した幽霊画が多く保管されているそうである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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