2006-11-17

闘病時のメッセージ  NO 1691


 未明にスタッフから電話、古くから交流のあった人物のご訃報が。

病院からご自宅まで寝台自動車で搬送申し上げたそうだが、打ち合わせについてはご生前のお言葉から私に担当して欲しいとのこと。

しかし、朝から順に来客の予定があり、午後には葬儀の司会も入っている。そんなところから動けるのは午後3時半以降、それから通夜や葬儀の日程を決めるという段取りで進んでいたが、途中の思い掛けない渋滞で夕方に到着となってしまった。

  ご自宅は、遠方の山の中腹。車でかなり登らなければならない。担当スタッフから「腰に要注意です」との情報、それは玄関からお部屋までの廊下の床材がつる つるで滑り易いから。参上してみたら確かに怖いぐらいにつるつる。恐る恐るでゆっくりと歩いたら腰が余計に痛くなった。

 久し振りに奥様と会った。ご主人の厳しかった闘病生活を伺って涙が出た。「久世君に全てを任せなさい」というお言葉があったことに手を合わせた。

 長期の看病から悲しみの日を迎える。そこで睡眠不足と食欲不振が生じる。眠れないだろうが少しでも何かを食べて横になるべきとアドバイス、担当責任者に私の思いを伝えておいた。

 最寄り駅、周囲の住宅環境、間取りという物理的事情からペットの存在までを考えながら、ご自宅葬をプロデュースしなければならない。幾つかクリアするべき問題条件もあり大変である。

 大凡の打ち合わせを済ませて後を任せてきたが、私には頭の痛い問題が生じている。お通夜、葬儀の両日にスケジュールが重なっているからで、さて<どうするべきか?>と思案しながら悩んでいる。

 お寺の秋季文化祭や本堂コンサートも重なっており、「何でこうなるの!」と、世の流れの皮肉さを憎みたくなってしまう。

 さて、弊社の式場で葬儀を終えた後、「久し振り!」と声を掛けられてびっくりした。私より20歳年上の方だが、同じゴルフクラブの創立時からのメンバーの方。「わしの葬式はここでやってくれ」とパンフレットを要望され、近々に事前相談にと帰られた。

 本社に戻ると地域の元会長と現会長が揃って来社、地域のイベントなど様々な用件を整理し、弊社で出来る範囲の依頼を受けたが、最近、こんな相談が多くなってきていることも嬉しいことだ。

 あそこに行けば印刷からデザイン・レイアウトまでやってくれる。挨拶文の創作をはじめ、時節となった年賀欠礼状印刷のご依頼も増えた。

 大阪の言葉で言う「あんたとこ、便利で楽や!」は弊社が大切にしたいサービスコンセプトのひとつ。

 日課のブログを順に訪問したら、この数日に誕生日、家族の命日、身内の通夜、葬儀というのもあった。数日前に書いた塾生の「過去に自殺を考えたことが」という表記、それに対するコメントに「生きていてくれて有り難う」があった。

日々に葬儀という悲しみを体験しているからこそ出てくるやさしさを感じる言葉。塾を通じてそれぞれが良い出会いになったようで嬉しい思い。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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