2004-08-11

癒しの空間?  NO 879


 事務所に入ると音楽が流れている。ゆったりと時間が流れるような癒しの曲。それは、1台のパソコンから流されていた。

 昔、事務所内に有線放送が流れていたが、400もあるチャンネルから私が決めた世界は「癒し系」だった。

 しかし、若いスタッフが増え、予定外に立ち寄るとチャンネルが変えられていることもあり、説教をして取り外させた歴史があった。

 他人を癒す仕事に従事するなら、自身が癒される体験もしなくてはならない。そこで基礎的に体験できるのが音楽だと教えたが、最近、癒し系の音楽が流れるようになったので喜んでいる。

 外国の先端医療の世界に「音楽治療」があるが、我が国でも一部の医療者が真剣に取り組まれているようで結構なこと。

 悲しみを癒す。心を落ち着かせる。元気を与える。そんな音楽の不思議なパワーは事実である。

 ミルクを多く出させるために乳牛に聞かせたり、ビニールハウスで栽培されている花や野菜に音楽を流しているところもあるそうだが、研究される専門家によると、総合的にモーツアルトの曲の効果が強いそう。

 私が音楽を聴き入るのは長距離を走る車の中。中旬を過ぎると信州と九州へ走らなければならないが、そんな移動中の時間が癒しタイムにもなっている。

 事務所内も車内も、癒しの音楽が眠りを誘うのはいけないこと。澄んでさわやかな発想が浮かんでくるのが理想。これからも音楽の勉強を続けたいと考えている。

 昔、ハモンドオルガンに挑戦していた。電子オルガンの中でも変わった音色。パイプオルガン機能が発生させる不思議な音の魅力に興味を覚えたから。

 ピアノに触れる体験はあったが、足でベースを踏むのが初めてで大変だった。物事の道理を頭の中で組み上げるタイプ、それでは手と足のタイミングに問題が。

 習った先生が凄かった。ベースを両足で器用に踏まれる。私は残念ながら左足の段階で停留した。

 五十の手習いでピアノに取り組んだ時期もあった。先生のレッスン場にあったグランドピアノの音をはっきりと覚えている。

 ピアノは特にそうだが、楽器というものは奏者のタッチによって音色が全く異なる。技術が拙くとも<音色だけは>と近道を狙ってみたが、これだけは技術が伴わなければならないことを学んだ。

 建設中の多目的ホールに音楽の楽しみにも期待している。自分のコンサートなんて開けたら幸せな道楽。それを目指して練習でも始めようかなとも思い出したこの頃だ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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