2005-10-12

勉強中です?  NO 1298


 この数日、帰宅してからの仕事は「仏前結婚式」の勉強、昔から残してあった資料を開けながら取り組んでいる。

 これまでに何度か担当させていただいたこともあるが、今回は特別な想いがある。新婦さんを幼い頃から知っているから。ご本堂に置かれた電子オルガンで遊んだ思い出も懐かしい。

 仏式の結婚式では「縁」という言葉がすべてというように重視されている。尊前で「縁」に感謝しながら社会に還元することを誓い合う。

 結ばれた二人は生前から結婚するという因縁でも結ばれていたと考え、仏前で夫婦の誓いに併せご先祖様に報告、その因縁に何より感謝を捧げるというものだ。

 そんなところからすると、私が司会をするということも「縁」に結ばれていたことになるではないか。

 今日の幸せは今始まったものではなく、ご先祖様から受け継がれたものいう理念からすると、私が葬儀の中で実践している「命の伝達式」と同じ意味があり、ご仏縁という言葉が大好きな私なりの司会をつとめたいと考えている。

 様々な準備が必要でスタッフ達にフォローを願っておいたが、そんな中、下旬に出張と講演が重なっている事実を知った。

 時間調整は何とかなるが移動を伴うので大変、重いバッグや着替えを手に列車利用しか不可能なよう。当日の天候を心配している。

 富士山に初雪と報じられていた。雨ばかりの大阪だが、朝夕の気温低下に冬の厳しさがやってくることを思い出す。身も心も悴むような中での葬儀は大変、自宅、お寺、地域の会館で行われる葬儀の光景が目に浮かぶ。

宗派によって式次第や読経に要する時間が異なるのは当たり前。外で待たれる参列者の存在を考えると<**宗!>と、長時間が予想される場合には開式の時間を早める配慮も必要だろう。

  参列者の焼香までかなりの時間を要する宗教があるが、事情を説明するとご遺族が納得されるもの。そんな事情で参列者に対する情報提供アナウンスも大切だ。 「**時**分に焼香拝受、それまでコートをお召しに」と伝えると、間違いなく皆さんがコートとマフラーを着けられる。

 コンサートを中心に会合など様々なホール使用があったが、ご来場者数は7000名様を超えた。冬、春、夏が過ぎ秋を迎えているが、多くの方々からホールでの葬儀の要望が強くなってきた。皆さんが全天候型の空間を訴えて来られる。その背景には上述の問題があるからだろう。

お断りした方からご理解いただけずに恨みの言葉まで頂戴する現実、その対象が「変なオジサン」である私だけで止まらなくなり周囲に広がってきている。このままでは予想もしなかった方々を加害者という被害者にしてしまう。

秋の夜長、銭湯に出掛けてじっくりと考えてみよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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