2005-02-08

ピンボケ写真ですが?  NO 1061


 ご自宅で行われた葬儀を担当してきた。

 式場としてどうにもならないようなお家の設計状況、会葬者の人数からすると1時間で進めるには絶対に無理がある。<こんな寒い状況では会葬者に苦痛が>との思いで司会をすることに。

 式場の中に入ると、元大関「北天佑」さんとの大きな写真がいっぱい置かれてある。新弟子の頃からご夫婦で熱烈に応援されていたそうで、親方からの立派なご供花も飾られていた。

 「社長が司会をしてくれるの。体調、大丈夫?」との葬儀委員長様のお言葉に恐縮。喪主様はJRに関係されるお方、そこで定刻に始めて定刻でご出棺というシナリオで進め、ナレーションも含め計算通りの進行となった。

 導師がご着席と同時に近くの公民館の時報サイレンが鳴って「只今より」と開式の辞。こんな情報を前もって調べておくのも司会者のサービス。

 ご読経が流れ出して外を見ると、参列者の中に僧衣姿の方がおられる。スタッフに命じ委員長様と喪主様のご了解を得て、代表者の焼香が始まる前に「特別焼香」という形式が進められた。

 「お寺様が参列されています。宮司さんが来られています」という情報確認は重要だ。宗教や宗派が異なっても、宗教儀礼が行われる場所では宗教者は特別な存在。弊社のスタッフ達には、こんな場合の進め方に対して徹底した礼儀作法を教え込んである。

 朝から創作したナレーションだが、ご遺族がお書きになった分の情報書類にミスがあった。ご逝去された日の6日が7日となっており、そのまま打ち込んでしまった私もミスだが、本番でナレーターを始めて進んでいた時点で気付いて事なきを得た。

 文字を見ながら読んでいく。経験と鍛錬によって技術進化を遂げ「目追い」というテクニックが生まれる。

 これは過去ログにも書いたが、視点にある文字と発言の文字との「字数差」であり、私の場合は20文字ぐらい先に文字視点が進んでいる。

 その途中で発見した疑問、瞬間に頭の中で整理して結論を出し、「6日」と言い換えてミスという結果にならなかった訳である。

 いつも「?」と「イフ」を心にと教育している立場、それがこんなミスをしていたら羞恥の極みだろうが、発見、整理、解決、通過となってホッとした。

 友人である割烹のオヤジ夫婦に会った。何か嬉しそうな表情が見える。<?>と思って訊いてみたら案の定。

 それは私にとっても嬉しい出来事。夫婦の結婚30年記念に子供達が1週間の北海道旅行をプレゼントしてくれたそう。それもトワイライト・エキスプレスのスイートがやっと予約できたからだと言う。

 ホテルに旅館、また道内を走る特急列車の情報を教えてくれと依頼され、旅の企画の手伝いをすることに。こんなことなら大歓迎、時刻表マニアであった私が大いに役立つだろうと、夫婦と子供達に「隠れ家」にいらっしゃいと伝えておいた。

 そんなところから、今日の写真は私が携帯で撮影した特急「スーパー北斗」の車内を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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