2002-03-10

スポットライト

3月2日、3日と「中止された生前葬」をしたためたが、それに関連して、僭越だが人の心の根底にある心理について考えてみた。

 人は、誰もがスポットライトに当たりたいものである。そんな心情の表れが生前葬につながるのかも知れない。

 人生における代表的なスポットライトと言えば「ブライダル」。
日常には絶対に着られない素晴らしい衣装を身に着け、音楽と照明の演出を受け、出席者に祝福されながらの入場。その時に当てられるスポットライト、それは芸能人にも勝る至福の瞬間である。

 それからの九十九折、紆余曲折の人生にあって、いつ、スポットライトが当たることがあるのだろか。

私は、大規模なブライダルや叙勲記念祝賀会などの司会も経験してきたが、会場で耳に入る出席者のひそひそ話、それが人間の本質なのかなと思うことを多く体験してきた。

も ちろん、心から祝福を贈られる方々が多くいらっしゃるが、大金の祝い金、美男美女の姿、両家が競う合う来賓メンバーの選出。そして、長い祝辞を聞かされ、 誰が満足しているのだろうか。その会場は「妬み」のオンパレード。拍手と笑顔の裏側にはとんでもない人の裏面が見える。

 叙勲や褒章の祝 賀会、これだけは受章しなければ開催されることは出来ない。新郎新婦の時代からは数十年の時の流れ、照明の色を考慮する舞台裏。「自分も受賞したい。もう 一回、夫婦でスポットライトを浴びたい」との思いが溢れ伝わる祝典会場。心の鏡があれば覗いてみたいと誰かが言った。ひょっとして、そんな思いが生前葬 に?・・・・・

 今日は、変なことを書いてしまいました。

「あいだみつを」さん、「金子みすず」さん、「星野富弘」さんの詩を読み直し、反省いたします。            お許しください・・合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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