2013-11-05

社会の隙間  NO 3451


  新聞のニュースやテレビのニュースで報道されている事件で腹立たしいのは、まだ飲酒運転をやっている事実。千葉県で4人の中学生達が被害に遭い、加害者の 車が逃亡してしまい、自宅の庭に車を停め、車内で寝ていたのを見た妻が発見、「夫が事故を起こしたような車の中で寝ている」と警察に通報したことから検挙 にいたったそうだが、29歳の加害者は「飲酒運転が発覚することが怖かったので逃げた」と自白したようだ。

 飲酒運転の検挙数が増えてお り、被害者が死亡する事故が毎月のように起きているが、どうして続くのか理解が出来ず、これまでに「医師」「教員」「大学教授」「警察官管理職」「交通担 当警察官」「議員」「列車運転士」「タクシー運転手」「パイロット」「公務員」なども検挙されていた事実があり、この問題が物語る背景に、人間の愚かで危 険な心の隙間の恐ろしさを再認識してしまう。

「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」という言葉があるが、それは、被害者やそのご家族の人達にとっては虚しい「標語」に感じるようになってしまい、遣る瀬無い思いを感じて
おられると想像する。

 今日、国会で、事故を起こした要因に「飲酒」や「薬物」があった場合、罰則を厳しくするという法律の審議が行われたみたいだが、罰則と並行して教育が重要だと考えたいものだ。

 全国で盗難車が増えている。そんな車で事故を起こせば逃亡するパーセンテージが高いのは当たり前。助かる命も助からない悲劇も考えられる。飲酒運転を原因とする事故が毎日10件以上発生している事実に寒くなり、社会に危険がいっぱいという現実を再認識している。

  我々葬儀社の研修会で、担当したくない悲しい葬儀のケースとして上位にランクされたのが事故や事件の被害者のもので、それらをなくす活動をしなければと取 り組んでいるのが「飲酒運転撲滅運動」であり、それには「命の教育」と「あの世の教育」が不可欠という結論に至り提唱活動を訴えているのである。

  かつては奉仕活動や教育の組織団体の一員として行動していた時代もあったが、当時から会食時の飲酒については厳しい呼び掛けをしており、「葬儀屋らしい」 と言われていた事実もあったが、そんな関係者の中で飲酒運転による加害者になった人が誰もいないのだから嬉しいことである。

 飲酒運転の行動に至る人は、自分に甘くて無責任と指摘されても仕方ないだろう。この世に生まれて他人を傷つけることがどんなことかを理解して欲しいと願っている。

 また、無免許運転に走る人達も恐ろしい。車が走る「凶器」と理解する前に、人間が「狂気」の沙汰という状態になるのだから大変だ。被害者にならないように気を付けよう。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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