2005-07-14

プロ意識?  NO 1210


 最近、外国からのメールが多くなってきた。中でも中国からのものが目立つ。大半がビジネスに関する内容のようだが、削除するのが日課となっている。

 俗に言われる迷惑メールも多いが、今やネット社会は「何でもあり」の状況。知らないところで被害者になる危険性が高まっているようだ。

 友人に銀行の役員をしている人物がいるが、「ネットでカードを使用するな」というアドバイスから始まり、普通の買い物でもカードはおかしな店では「厳禁」と、「現金」に引っ掛けたオヤジギャグで笑わせてくれた。

 これらは外国でも同じだそう。ブランド品の買い物、レストラン、ホテルなどから航空会社まで危険がいっぱい潜んでいるとのこと、便利なカード社会の裏側に想像出来ない恐ろしい世界があるので気を付けたい。

 昔から現金主義の私、カードの使用は航空会社、JR、ホテル以外では数えるほど。カードが世の中に登場した若かりし頃、「カードは借金をしている意識を持て」と先輩から教えられたことをしっかりと心に刻んでいる。

 今日は「友引」の日、お陰で明日の葬儀が何件も重なっている。朝からスタッフが大忙し、私も2箇所の式場で行われるお通夜に行ってきたが、どちらの式場にも大きな木の存在があり心配も。

 それはセミのコーラスで、昨日に書いた「命の歌」が葬儀の時間帯に大変だから。

 昨年まで可能だった不思議な現象、私が喋り出すとセミのコーラスが止むこと、それが今年も有効なのだろうかと案じている。過日の入院から声質が変化しているからだ。 

「宗派」は葬儀に付きものだが、私の過去の声の「周波」がどうやらセミに嫌われていたよう。大切な終焉の儀式の1時間<静寂な中で進められたらいいのに>と願いながら、明日に今年の実験の答えが出るだろう。

  さて、式場に行くと何度もお会いしている知人も多い。最近の暑さと雨の季節の影響からだろうが、弊社のホールでやれたらいいのにというお言葉多いので困惑 している。これらは厳寒の時期にも多かったが、葬祭式場を目的として建設しておらず、現在まで何十件のお客様をお断りしてきている。

 冬は外に暖房設備を段取りすれば何とか凌げるが、夏は何処にいても暑いのは当たり前。日傘で強烈な紫外線をガードされるお姿も多いが、身体を守る汗という自然現象だけはどうにもならない。

  日頃の生活で当たり前となったエアコンだが、参列者の大半が式場の外におられる現実は確かにお気の毒。高齢の方々の熱射病が何より怖い。「**さんの葬儀 から体調を崩した」なんてことは避けたいが、弊社のホールはコンサート、講演、セミナーや各種団体の総会などの活用をベースに設計されたもの。地域や地元 の方々が対象、だから音響や照明設備を充実させ、駐車設備を限られたスペースに。

 全国的に葬儀の参列者数が激減している。この10年で通夜と葬儀の比率が完全に逆転してしまったが、弔問者や会葬者だけではなく親戚の方々の参列までも少なくなっている。葬儀に対する日本人の意識に変化が生じているのは確かなこと。

 高齢者をターゲットにした悪質なリフォームビジネスが流行のようだが、葬儀の世界は短い時間ですべてを決定しなければならず、業者の主流で進められてしまうパーセンテージがリフォーム以上に危険性が高いと言えるだろう。

 私は頑固で「変なオジサン」と呼ばれている。そんなところから依頼を受けてもお断りする葬儀もある。故人に申し訳ない形式、ご遺族に後悔が生まれるというようなケースでは「プロとして笑われる仕事は出来ません。他社にどうぞ」とはっきりと申し上げる。

 それは、死ぬまで考え方が変わらないだろう。それが高級葬儀という社名の誇りと邁進したい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net