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2004-11-22

置いてけぼり  NO 983


 朝、友人の喫茶店に立ち寄り常連の皆さんと30分ほど過ごしたが、そこでの話題が奈良県で発生した小学生の痛ましい事件。ご家族の胸中を拝察しながら「世の中、何かおかしいぞ」と、全員が怒りのトークとなっていた。

 新聞記事も暗いニュースばかり。ネットで結ばれて自殺というケースが2件報じられているし、一般の人達を巻き込む戦争の惨劇を伝えるテレビ映像に「命」を軽んじている社会になってきたように思えてならないこの頃だ。

 医学の専門家達が力説される「予防医学」ではないが、警察組織の「防犯」という文字の意味が虚しくなりつつあるのでは?と危機感を抱くのは皆様も同じだろう。

 さて、昨日の夕方に持ち帰った郵送物、中にホテル関係からの数通が。その内3通が「おせち料理」の案内パンフ。<もう、そんな季節?>と、別世界みたいな一流ホテルの料理の写真に「何と豪華な!」と思いながら値段を目にして驚き「話の種」にとだけ刻み込んだ。 

 少し遅くなって事務所に着くと、作業服姿の人達がいっぱいいる。総勢20人ぐらいで表側にある車に荷物を運び込んでいる。

 「おはようございます」の挨拶と同時に「隠れ家が撤去されました」とスタッフからの報告が。みんなバタバタ。私の居る空間がないと思っていたら、「新しい事務所の方へ」と促された。

 友引の日に決行とは聞いていたが、それが今日で、機材の大半が移されることになった。

 自転車で3分ほど離れたところに変わる事務所。恥ずかしい内輪話を吐露すると、私専用の部屋がなく「和室をご自由に」という計画みたいで、スーツをやめて冬用の「作務衣」で出勤するか?なんてことも考えていた。

 しかし「それでは気の毒」という意見もあり、急遽別の部屋が考慮され、俄作りの部屋が与えられることに。

 通常の業務態勢に至るまでには一週間ぐらいを要しそうだが、明日から「隠れ家」に代わる部屋に機材セッティングをしなければならず、候補になった部屋を確認する。

 道路を走る車の騒音を考え、奥まった部屋が選ばれた。玄関前は幹線道路で、かなりの交通量がある。<騒音で録音に影響が?>と心配していたが、防音壁の効果か予想外に静か。後は壁と天井の反響音チェックだけ。

 そんな時、「電話です」と呼び出しが。相手さんは静岡県の若い女性の方。芸術系の大学の卒論テーマに「音楽葬」を選ばれたそう。ネットで「慈曲葬」のことを知られ、数日後に来社されることになった。

 若い人達が葬儀に興味を抱いてくれることは大歓迎。高齢社会の影響か、これまでにも卒論への協力をいっぱいしてきたが、私でよければいつでも電話を。但し、電話はアポだけ。こんな大切な話題は面談が重要。そこに葬送の重みがあることを知って欲しいと願っている。

 何処かの大学教授から「葬儀の事前相談に関するアンケート協力を」という書類も郵送されてきているが、内容を確認したらレベルが低過ぎる。これを纏められて「分析」なんて発表されたら誤解を招く。方向性そのものに誤りがあるからだ。

 社会ニーズが急変しているが、非日常的な葬儀だけに情報不足が否めない。そんな中、日本トータライフ協会が最先端技術を有していることだけは確かである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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