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2003-03-14

健康診断    NO 371

社員の健康は何より大切。心身の健康なくしてよい仕事は出来ない筈。

 「顔が紅いぞ、熱はないのか」 「風邪を引くなよ」 「事故を起こすなよ」 「引ったくりの被害に遭うなよ」

 毎日そんなことを言っているが、聞く方もさぞかしウンザリしているものと推察している。

 そんなスタッフ達、数日前から定期的な健康診断に行っている。仕事の関係で数人ずつとなるが、それぞれが健康であることを祈っている。

 通夜の担当責任者となれば、帰社するのが午後10時を回るし、葬儀の依頼は24時間体制。日頃の健康管理はプロとして当然だが、そう言う私自身が毎日薬を服用しているのだから説得力に欠け、ここが泣きどころ。

 さて、大切な方を喪って葬儀に臨まれる時、その遺族の健康状態に大きな変化が生まれるもの。それらは少しでも休もうと思っても、寝付くことが不可能なほど精神的な高ぶりがあり、そのしわ寄せが葬儀の終了後に押し寄せる。

 病院での看護からすれば大変な疲れ、その上に「悲嘆」という未曾有の心情が被さってくる。

 「やっと葬儀が終わった」 そう思っている頃、次から次に訪問者がやって来る。それらは「不幸を知らなかったのです」という方々が大半であるが、中には香典返しビジネスのセールスもいるから立腹される。

 セールスは、少ない場合で4社。多い時には8社というケースもあった。

 そんな怒りのご体験から、「紹介するなら、どうして1社にしなかったの?」とのお電話を頂戴してびっくりする。業者の中に、「大阪高級葬儀からの紹介です」というセールストークを用いている人物もいるようで始末が悪い。

 「ご位牌のご準備は?」 そんなプッシュで仏壇屋さんもやって来る。もちろんターゲットは仏壇の販売。これらが葬儀の次の日に訪れるというのだから恐れ入る。もっとTPOを弁えて欲しいものだ。

 変な誤解で怒りのお電話。これらは私や社員の精神的な健康を害するもの。そんな事例を先に伝えることが足りなかったと猛省を促したこともあったが、クレームを表面化されずに誤解されたままのお客様もおられる筈。

 「本当に有り難う。あなた達に感謝しています」

 そんなお声やお手紙を頂戴すると、心の病が消え去るもの。すべてのお客様に、そうおっしゃっていただけるようなサービス提供を目指しているが、この頃、そんなお声が多くなり、精神的には健康状態。

 「病は気から」という言葉を思い浮かべながら、悲しみの遺族に接する日々を過ごしている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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