2003-11-10

支離滅裂ですが    NO 601

今日は、友引。前から予定していた他府県の同業者のスタッフたちを迎え、研修を行った。

 大阪は折悪しく雨、お通夜の設営に走った弊社スタッフたちが風邪をひかないように心配している。

 夕食時間を含めて約8時間の研修。間違いなく彼らは疲れている筈。葬祭サービスのグローバルな世界から始まって司会の奥深さまで、帰社してから整理するには大変な苦労を強いられるだろうが、必ず昇華できるものと信じている。

 彼らのタクシーを見送って自宅に向かう。雨の中、傘を握りながら、ふと思ったことがある。 

 空から落ちてくる雨、濡れないようにと知恵に生まれた傘。木陰や穴や軒下にしか雨しのぎが出来ない動物に比べ、人間とは何と贅沢で恵まれた生き物だと感じてしまう。

 自然の贈り物である雨。傘で自分だけが濡れないようにする一方で、それを集めて利用する。水道の蛇口を回せば水が出るし、それを熱することも可能。

 暑い夏に海や湖に身を委ね、暑い寒いで風呂に入って身を清潔に。時には凍らせて冷を求めることもある。

 北国に雪を求めてスキーに行き、南国でダイビングやヨットで時を過ごす。

 それらは、人間が地球の「王」のような振る舞い。マンネリの中には謙虚さえ消滅し、ますます「王道」を進んでいる。

 科学の進化で台風襲来や明日の天気も予測できる。人間様とは、ほんにオエライ動物だが、神や仏でないのは事実。

 神や仏が、人間を地球上でそんな立場にしてくださったのは、ただひとつの理由から。

 それは、「死」というものを理解し、悲しむ表現を他人に確実に伝えることが出来るから。

 そんな人間が殺戮を続けている。自分が神だと勘違いした愚かな指導者が戦争を引き起こす。

 古代に生きた先人は、自然を神仏として崇めた筈。その名残は未だに世界中に生きている。なのに核やミサイルが神になり、その所有者が教祖となる。

 「宗教」が「宗狂」となったら悲劇が起こる。北極の氷やシベリアの凍土が溶けてきているそうな。地球環境は、確実に悪化してきている。孫や曾孫の時代はどうなるのだろう?

 ふと、ここで考える。川の流れがある。上流で生活する人が洗濯をする。水は徐々に汚れ、何れは海に達するが、誰も下流のことまで気付かない。

 しかし魚は知っている。岩魚やアマゴの棲むところと鮎の棲息地域は異なっている。そんな習性を知った人間が釣りをする。

 水とは大切なもの。せめて子孫にプレゼントしてやりたいではないか。世界の政治家さんたち、命の源のことを真剣に考えてくださるよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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