2002-03-01

コラム執筆にあたりまして

「ご遺族」とは「ご家族」がお悲しみにくれる瞬間を言葉にしたもの。葬祭サービスとは、そんなご遺族にお悲しみになられる時間や環境という「余裕」をプレゼントするもの。

  これは弊社の企業理念のひとつですが、ご不幸を迎えられたご遺族は、宗教者、ご親戚、ご参列の皆様への気配りという負担もあり、ゆっくりと大切な方とのお 別れの環境が与えられていないのが現状です。また、多くの方々がご会葬を体験された時に様々な「疑問」を抱かれておられる筈ですが、葬儀が非日常的なこと から変革にはつながらず、現在に至っていると考えています。
最近に特徴的な個性化や多様化対応へのご要望は、極めて自然に生まれた当たり前の社会 ニーズですが、これらは、セット形式、パック形式など、他人任せや業者任せ方式への抵抗感だと分析し、弊社はオリジナルなサービス提供を構築のうえ、百人 百様のご終焉儀式の「ありかた」を指針いたしております。
 それぞれの方の人生が異なるように、ご葬儀も個性化されるべき。そんな思いは葬儀のプ ロである自身の葬儀を真剣に考えた時の結論でした。マニュアル化対応された葬儀、また「次の方、ご案内」というようなベルトコンベアー式の葬祭式場、自分 がそんな環境で送られたくないとの願望は、新しい発想の具現化の背景となりました。ホテルを会場とする通夜、葬儀の実践などは、そのひとつの「かたち」と なっています。
 今日からこのコラムを発信させていただきます。できるだけ毎日更新をと考え、全国への出張にもノートパソコンの携帯という荷物が増えますが、その重さが「担う責務の重圧」と考え努力をいたします。
問題提議や辛口で失礼な表記もあり、お怒りになられる方もあられましょうが、「ごまめの歯軋り」「石亀の地団駄」とご海容くださいますよう、伏してお願い申し上げます。
                                     合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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