2003-12-20
新幹線の車内で NO 641
午後から出張。ネットで情報を調べてみると東海道新幹線が遅れている。
道路公団の道路情報からも中国道の通行止めが記載されている。岡山、広島、山口方面も雪ということで山陽新幹線に遅れがあり、東に向かうのにも米原、彦根付近を考慮するとますます遅れるだろう。
そこで、名古屋まで近鉄特急で向かうことにした。
スタッフに車で送ってもらって駅に行く。タイミングよく名古屋行きのアーバンライナーに間に合ったが、青山高原付近でも見られなかった雪、津を過ぎてから一変した。
まるで信州の湯田中を走る長野電鉄みたいな真っ白な景色。四日市を過ぎると吹雪いている。
朝のニュースで岐阜県や愛知県に大雪とは知ったが、12月のこんな大雪は珍しいこと。 名古屋に近づくに連れ屋根に積もった雪が厚くなる。
そんな状況の名古屋駅、外に出ると想像以上の冷え込み、そこで地下街を歩くことにした。
何十回も歩いたことのある地下街、さすがに年末、人が多い。ふと目に入った宝くじ売り場に行列がある。年越しに夢を抱くのもいいことだろう。
用件を終え、最終の「のぞみ」のチケットを買うが、雪の影響で10分ほど遅れがあるとのこと。23時48分着が午前様になりそうで自宅に電話を入れる。
ホームでは我慢できない寒さ。そこで待合室に入りこの原稿を打ち始める。
1本前の「のぞみ」が遅れて到着し、出て行った。
ここから続きは最終の「のぞみ」の中。パソコンを開き、このページが出て来るまでの短い時間に、ふと過去を思い出した。
東京発の最終の「のぞみ」、これまで何度利用しただろうか? おそらく30回以上はある筈。最終の乗客には、みんな疲れが感じられる。車窓に見える外の明かりが少なく、道路や橋のオレンジ色の明かりだけが目立っている。
そんな中に、名古屋駅の改札口まで見送ってくれた方々の顔が浮かぶ。みんなの表情が輝いていた。彼らの来年は、きっと素晴らしくなるだろうと確信している。
列車の速度が落ち出した。雪の地帯に入ったよう。10分遅れが増えそうだ。
いつも240キロぐらいで走行しているところで150キロ程度になっている。車内アナウンスでは、これを「徐行」と伝えていたが、その言葉におかしな感じを抱く。
徐行とは、すぐに停車できる速度ではないか。
エスカレーターのアナウンスの「おつかまりください」ではないが、JRとはおかしな
言葉表現をする世界。
今、米原駅を通過した。この速度で電波を発信することは不可能なので、ここまで打ち込んで京都駅でエンターボタンを押すことにしよう。