2003-05-15

??月は大変    NO 430

5月も今日で半月、日が経つのは本当に早い。今月中に行動しなければならないことが山ほど残っている。

 昨日、東京と北海道から2件の電話があり、殺人的スケジュールになってきた。正直言って優先順位をと考えたが、突発的な本業の存在があり難しい

 あるホテルの総支配人を交えて、管理責任者へのレクチャーも待っていただいている状況。そこに、東京、九州、北海道に行かなければならない立場が生まれ、来週には東京からの来客も決まっている。

  数年前、1週間で新幹線での移動が5000キロという体験があったが、初老の身ではそんなハードなことは無理。今回の札幌は飛行機を覚悟しているが、来 月、嫌いな飛行機を利用しなければならないことが待っている。どうしてもサイパンに行かなければならず、目的を果たして1泊だけで帰って来るスケジュール を立てている

 さて、最近、ブライダル司会者からの研修要望が驚くほど増えてきた。そのすべてが葬儀の司会者への転進希望だが、電話でアポを求めて来るのは許せても、「どうしたら教えていだけるのですか?」という強硬派が多いので困っている。

 その大半は、女性。共通しているのは自分達が「オシャベリのプロ」だという自尊心。そんなものは、私と3分喋れば奈落の底に落ちるレベル。礼節を何より重視する葬儀にあって、顔の見えない電話での要望にそれらが瞬時に感じられ、「残念ですが」と返すことになってしまう。

 「給料は不要ですから、3ヶ月間仕事を共にさせてください」という女性も多く、本音は<すぐに来て欲しい>というところだが、そんなことを受けていたら事務所に入り切れないほど人が溢れる。

 一方で、同じような要望がホテルから入るケースも出てきた。「無報酬で結構ですから、出向ということで半年でも1年でも」というのがあったが、伺ってみると東京のホテル。恐らく単身赴任ということになり、その責任を考慮すると辛いものがある。

 今、弊社の若手の正社員には、他府県から単身というのが4人存在している。「食事は大丈夫か?」「甘いものを控えろよ」と声を掛け、帰社する際に「一食分を援助するか?」と近所の喫茶店に誘うことも多く、こんなスタッフが増えてくると私の負担がパンクする。

 しかし、彼らは正社員で、腰掛的な存在でないからそうなるのであり、短期間の出向というのは遠慮したいというのも本音である。

 過去に、他府県の同業者の息子さんや娘さんを預かったこともあるが、受け入れた以上は本物に育てたいもの。それは、同業にあるからこそで、上述の方々との大きな差異がある訳だ。

 後継者を大規模な葬儀社や互助会に入社させる葬儀社もあるが、そこで学んでくることはマニュアル化された「作業」であり、残念だが「仕事」を覚えるには至らないようで、これらは、日本トータライフ協会のメンバー達が体験してきた上での結論である。

 葬祭業は大きく変化している。異業種の参入も増え、業界の将来が混沌としてきている。そんな中での生き残り、それには本物の「プロ」という社会認識しかないだろうし、葬送文化の創造なくして完成しないというのも現実だろう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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