2003-07-02

申し訳ございません     NO 473

一昨日のホテル社葬で、とんでもないミスをやらかしていたことを知った。

 それは、反省会議の中で分かったこと。ご会葬者の中に、4月に行なわれたホテル社葬で実行副委員長をおつとめくださった「H様」がおられたそうで、ご挨拶が出来なかった失礼を後悔している。

 H様がご着席されておられたのは最前列。私のいた司会台から10メートルぐらいのお席。ライオンズクラブのメンバーさん達の指定席であった。

 弊社の本部長から、ご献花を終えられお帰りになられる時に「ご挨拶申し上げました」との報告があったが、その時すでに遅し。さぞかし私の「非礼」をお感じなってお帰りになられたと拝察している。

 式場内の客電が落とされている。司会台には2台のテーブルランプがセッティングされてあり、前方からご祭壇を照らす強い照明が当たっている。

 司会席から最前列のお客様のお顔がはっきりとは見えず、こんな無礼なことになってしまったが、これはプロとして羞恥の極み。お客様側にはそんな事情は関係なく、本当に申し訳ない思いを抱いている。

 今回の司会を担当していた時、自身に衝撃となる事実を知ることにもなった。視力が落ちているのである。

 それは、前日の寝不足も原因しているかも知れないが、シナリオやご献花順位の文字が読み辛くて苦労し、いよいよ眼鏡のお世話にとも真剣に考えている。

 さて、そんなH様に、4月の社葬でも失礼があったことを知るところにもなった。若い女性スタッフが、「実は、ミスを」と打ち明けたのである。

 そのミスとは、スタッフ達のマンネリの中で発生していた。式次第の中で、H様は、故人に対する感謝状をご奉呈。その際のエスコート担当者がお席に白手袋を届けた時、何とどちらも左手用で、さぞかしご苦労をなさっておられたものと拝察する。

 これは、H様にとって災難みたいな事件であるが、ただ「びっくりしたよ」とだけおっしゃったそうだ。

 そんな紳士的なご人格のH様。再会させていただいたえにしを迎えていたのに、何のご挨拶も出来なかったとは「九仞の功を一箕にかく」思いでならず、これからの私の人生にあって「銘肌鏤骨」の謂れのように心に刻んでおくつもり。

 H様、なにとぞご海容くださいますよう伏してお願い申し上げます。

 そんなミスを仕出かしたスタッフだが、私もH様のお人柄を真似、叱責をすることはなかったが、ご挨拶が出来なかった自身に羞恥の怒りを覚えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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