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2004-10-26

不思議なことです  NO 955


 今日の大阪は、冷たい雨。それぞれのお客様対応に出掛けるスタッフ達。「風邪ひくなよ。車の運転に気をつけて」と送り出す。

 世の中には不思議なことが多い。昨日に来社された方、葬儀社ではないのに大阪で初めてという「ご遺体お預かり施設」を建設され、アドバイスしていたお客様向けパンフが完成したのでご挨拶に。

 その深夜、ご親戚のご都合で3日後に葬儀をされるご要望があった。ご自宅のご事情から病院で一夜を過ごされ、朝からその施設を利用することになった。

 「早速にご利用を」と、スタッフ達がえらく歓迎されたそうだが、そのパンフにご興味を抱かれた地域重職にあるお方、「こんな施設が!?」とパンフを一枚ご所望くださった。

 この施設、弊社からはかなり遠く、車で30分以上を要する。しかし、ここにもまた不思議なことが? 今日のお通夜のお客様、その近くで行われている。

 さて、最近、やたらと私の著書に対する問い合わせが増えた。友人から「ネットのオークション」という報告もあったが、20数年前に書いた愚書をご笑覧くださることに強い恐怖感が。

 そんな思いで、ふと36歳の時に書いた「葬儀屋 七万歩才 あの世の旅」を10数年振りに読んでみた。

  主人公の葬儀屋が49日間「あの世」を旅する物語だが、<何ということを書いてしまったのだ!>と羞恥の極み。古い話で恐縮だが、私が20歳であった 1967年に公開された映画「華氏451」の物語のように、世の中に存在する私の著書をすべて焼却したい思いを抱いている。

 「あの世の 旅」には閻魔大王が登場する。閻魔大王とは最初の人間で最初に死を迎えた人物。そんな一説があることを知ったのがきっかけで書き始めた小説だが、何度か書 き直した400字詰め原稿用紙の総数が約1900枚。深夜の11時から午前3時まで鉛筆書き、約半年間の辛い思い出が残っている。

 この「独り言」なら削除ボタンですべてが消えるが、本というのは始末が悪い。まあ、生きた「証し」のひとつか?と自己納得するしかないが、一方で、この世に生まれ、自身が作曲した曲が残ることは嬉しいこと。「慈曲」のCDの誕生は、私にとって究極の道楽だったのかも?

 最初の「慈曲」は儀式を重視したコンセプト。その後、与えられた会場を癒しの空間に誘うCDが2枚誕生しており全国で活用されているが、今、協会のメンバー掲示板では、新しい「慈曲」バージョンの選曲も始まっている。
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