2005-02-26

狙われる葬儀の式場?  NO 1079


 今日の葬儀で行った「命の伝達式」だが、お孫さんと曾孫さん併せて30人ぐらい。大勢のご親戚の方々が見守られる中であたたかいひとときとなった。

 お別れ時、お柩を開けた際からお寺様もご一緒くださり、そのやさしいご表情が印象的だった。

 1時間半の葬儀で進められていたため、お別れの時間がゆっくりと設けられたことが何より。厳しい冷え込みの中、合掌の姿にあたたかく包まれながら明治生まれの偉大な女性がご出立された。

  1週間前のご入院まで、これまで一度も病院のお世話になられたことがないという97年間の人生。いつも「おおきに、おおきに」と、何方にもお声を掛けられ ていたお人柄。そのご遺影が素晴らしく、まるで<この日のために?>とご用意されたようなイメージを感じるものだった。

 マイクロバス3台と数台の自家用車が随行された火葬場、その帰路で小雪が舞ったが、故人からの幼い曾孫さん達へのメッセージのように思えてならなかった。

 過日に書いた葬儀の制服の話題だが、今日はモデルになった2人が揃い踏み? 弊社のオリジナルである開式前の「奉儀」の後ろ姿、確かに以前の制服とは全く異なるイメージ。何か厳粛で重厚さが増したよう。

 代表者焼香が済んで会葬者の焼香が始まったが、並ばれている女性の方々の目の行き先、そこにこの2人の存在があった。

 月に何度かお会いする地域の役員さん、「何か変わったと思ったら制服を替えたのか?」と気付かれたご様子。続いて「誂えたのだろう?」と興味深いご質問もあったが、そこで丁度お寺様のご読経が終わる頃、急いで司会台の所に戻ることに。

 すべての仕事を終えて「隠れ家」の中。スタッフから「事後報告ですが」と意外なことを聞かされた。

 昨日の葬儀の式場、ご遺族宛に変な電話があったそう。ご自宅の住所をしつこいように質問されたとのこと。恐らく葬儀後をターゲットにする営業ビジネスだと拝察したが、「気味が悪い」ということから、警備会社にご自宅警備を依頼されていた。

  最近、葬儀の留守宅を狙った空き巣被害が目立っている。世の中の犯罪も救いのない「罰当たり」が増えた。葬儀式場に紛れ込む黒服の泥棒や、駐車場の車を 狙った窃盗被害も増加の一途。コインロッカーの鍵なんて危険がいっぱい。司会のコメントで「犯罪情報」をお知らせしなければならない要件が増えたのも悩 み。10年後にはどうなるのだろうと心配している。

 そんなところへ遠方からご訃報が。ご葬儀の依頼ということだが、私のスケジュールに難問がある。明日の調整でどうなるか考えることにした。
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