2005-01-04

今日の出来事  NO 1026


 今日から業務体制が通常に。三が日に出勤してくれていたスタッフ達には気の毒だったが、実家に帰っていた社員達も出社したよう、皆の元気そうな顔を見てホッとする。

 この三日間、様々なお電話を頂戴した。さすがに営業の電話はなかったが、その大半が事前相談。「こんなお正月の時期にお葬式って出来るのでしょうか?」というお問い合わせが多かった。

 大切なご家族が入院生活を余儀なくされ闘病生活、お正月なんて心情になれない方々の心情が伝わってくる。安堵感を伝えられるようにゆっくりと対応し、ご看護の方々のお身体を大切にと結ぶことに。

 頂戴した年賀状の整理を始める。加筆されている文章を拝見しながら、その方との昨年の出来事を思い出す。<しまった、出していない>というミスも十数枚見つかった。

 自宅に到着している分も相当ある。両方を併せて整理するのに数日を要するが、年始のけじめとして早急に進めよう。

 そんな中、一通のお手紙が届いていた。きれいな鳥が描かれた封筒、くださったのは昨年に葬儀を担当させていただいた喪主様だった。

 ご終焉までの数ヶ月間の出来事、送られる方、送る方のご心情の描写が感銘を受けるほど素晴らしく、新年早々に心が洗われるような思いに浸った。

  この間に起きた幾つかの不思議な出来事、それらは仏様の説かれる「命」の不思議な絆を物語るもの、私の立場から判断させていただくと「悟りの境地」のよう な世界。この世の神秘的な「えにしの糸」を「彷彿」するイメージに「訪仏」という文字を思い出した。(訪仏とは、決してフランスへという意味ではございま せんので誤解のないよう)

 4ページに綴られた見事な文章、そこに宗教哲学、家族愛から高尚でユーモアあふれるご表記まで。

葬 送の日のために「母の人生を私の口から語ってあげたいなあ」「BGMはどれにしよう?」「式のプログラムは?」「でも、喪主がマイクを持ってペラペラ喋る のは?」なんて裏話が興味深いところ。この「ご仏縁」は、私の葬儀社としての今後のあり方に大きな影響を与えてくださったと手を合わせる。

 午後、知人から電話。無二の親友が亡くなられたそう。先月、私はご本人と会話をしたことがある。「私の葬儀、頼むね」とおっしゃられたので<冗談>と思っていたが、ご本人は真剣そのものだったということで驚いた。

 相当冷え込んだ中のお通夜、新年早々のこともありご読経が済んだ時点で謝辞を入れ、ご遺族のお疲れと弔問者もご予定繁多とフォロー、早々にお帰りいただくシナリオを進めた。

 お孫さん4人が座っている。全員が同じ小学校に通っているみたいで制服が同じ。かわいいメッセージが書き込まれてあり、明日の葬儀で女性スタッフに代読させる。

 腰痛予防に出掛けた銭湯の電気風呂、過日に担当したご遺族の方がおられる。互いが裸同士で頭の下げ合いで変な光景。しかし、湯船の中で拝聴した病院看護の話は「重い」内容。後日に書かせていただくことに。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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