2017-06-14

体調不良だが  NO 6989

有馬温泉駅 改札健康に関する情報番組を観ていたら、我が国では1年間に脳卒中を発症する人が27万人いるそうで、その内の10万人がそのまま亡くなっていると解説していた・

残りの17万人の中でも医療機関で治療が早かったら助かるケースもあるが、時間が経過してしまうと深刻な後遺症が出るので多変である。

私が体験した時も大変だった。深夜の2時半に就寝し、異変で目が覚めたのは午前4時半、そこで救急車を依頼して5分後にはやって来てくれたが、受け入れてくれる病院が見つからず車内で天井を見ながら30分以上が流れていた。

やっと見つかった病院は遠方で、うるさいサイレンを耳にしながら30分ほど走行して到着したが、もうその時には後遺症が出るような状況になっていた。

様々な検査を受け「左右の人差し指を合わせてください」と言われてもうまく行かないし、左右の人差し指で鼻を触ってください」と言われても右手のコントロールが全くどうにもならず、しばらくして医師が看護師に伝えた「脳幹損傷」「延髄損傷」「誤嚥性肺炎」「声帯半分損傷」「言語障害」「呂律回らず」「左半身温覚痛覚麻痺」「右半身不随」「複視」という言葉に人背の終焉を感じたのも当たり前だった。

すぐに点滴から治療が始まったが、ベッドの上に座ると倒れる不思議な感覚に驚いたことを憶えている。

次の日の朝に大きな地震が発生して病室の扉が勝手に開いて恐怖を体験したが、その日から3人のリハビリの先生が担当してくれた。

発病から約1か月間を成長期と言うそうで、安定期に入ってリハビリの専門病院へ転院することになったが、嚥下障害が想像もしなかったくらい大変で、スプーン一杯の水を飲めるまで2か月を要した。

その後に次々に奇跡みたいなことが起き、結果として杖を手に歩けるようになって退院することが出来たし、声帯損傷による言語障害も苦しいリハビリでコミュニケーション可能なところまで回復、何度か講演をすることが出来たので嘘みたいな話だが、周囲で同じ病気になった方々のご家族から「信じられないくらい幸運」と言われている。

こんな過去の体験談をに触れたのには理由がある。前号で触れた有馬温泉行だが、ホテルまでの坂道で大変な思いをしたことや、昨日の神戸の北野からの下り道で脚力が鍛えられたみたいで、今日の朝はズボンを履くのに片足立ちが可能という不思議な出来事が体験出来た。

テレビのCMで「筋力は鍛えることが出来る」と言うのが嘘でなかったのだと驚いたが、これから日々の散歩の距離を増やそうと考えている。

私には二人の姉がいるが、長女の方が幼い時代に防火用水に落ちて溺れていたのを助けてぅれた人物がおり、明日はそのご当家の葬儀に参列する。

前号で触れた有馬温泉だが、49年前の秋、満月城の火災で新婚旅行で利用していた親戚が被害者になったことを思い出した。温泉神社に慰霊碑の存在があって忘れないように語り継がれているそうだが、イギリスの高層マンションの火災のニュース映像も衝撃だったし、何時も危機感を抱くことは重要である。

今日の写真は神戸電鉄の有馬温泉駅の改札口を。
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