2002-12-26
失礼な電話 NO 295
数日前の夜遅く、東京の葬儀社さんから電話を頂戴した。
非常に失礼な電話内容なので、腹立ち紛れに「独り言」としてしたためる気になってしまった。
相手は、推測だが恐らく経営者の方ではなく、その葬儀を担当していた責任者の方だと感じている。
名前も告げず、ただ「東京の同業者ですが」とだけ言って本題に突入される。
どうやら、今、お通夜が終わった時点のようで、お客様から苦情があり、そこで弊社名が登場したところから確認をしてきたようだ。
「大阪高級葬儀さんでは、無宗教の式次第をどうされているのですか?」
この質問で想像がついたが、間違いなく無宗教葬儀を受注され、通夜を終えところで「これは、何だ」とクレームが出たものと思える。
そこで失礼だが「さぐり」を入れる。「お通夜で問題が発生したようですね?」と。
「いえっ・・、はい」と、思った通りの言葉が帰ってくる。
「通夜の式次第をどうされたのですか?」
「はい、開式して、すぐに遺族の献花を始めました。そして、続いて参列者の献花です」
伺って分かったことは、お客様のご親戚の中に、弊社が担当した無宗教葬儀を体験された方がおられ、「あれは、いいぞ」というところから無宗教形式が進められ、「出来ますか?」の問い合わせに「出来ます」と答えてこの事態を迎えていた。
そのご親戚の方が、「明日の葬儀の式次第を確認したい」とおっしゃられたそうで、きっと怒りに満ちておられたものと拝察する。
私は、業者名を堂々と名乗っておられたら対応することにしただろうが、弊社が行っているオリジナルサービス提供に対して迷惑そうな発言があり、「大変ですね。ご苦労様ですとだけ返し、最期に次のような言葉で締めくくった。
「東京では、『杉田フューネスさん』『井口葬儀店さん』が存在しています。この2社は、弊社と同じレベルの無宗教をされています。頭を下げて教えていただくことをお勧めします」
もしも、その方がこの「独り言」をのぞいておられたらと仮定し、その時に教えなかった弊社の無宗教形式の一部を下記申し上げる。
* 思い出の写真を画像処理し、遺品と共にメモリアルコーナーにご準備されましたか?
* 思い出の写真をビデオ編集し、通夜と葬儀で異なるナレーションを提供されましたか?
* 前夜式で、遺族と弔問者に対する癒しと慰めのひとときがありましたか?
* 葬儀の式次第の中で、故人に対する「引導的」な儀式が行われましたか。
* 故人の愛される曲をレクイエムバージョンで演奏されましたか?
* 儀式空間の中で、「救われるひととき」「不幸でないひととき」が与えられましたか?