2005-08-27

リラクゼーションの前に?  NO 1253


 日付が変わってしまった。今日は、出張の日。厳しい残暑が戻ってきた中、台風一過の東に向かって旅をする。

人間とは「慣れ」というものを忘れてしまう。自宅、車、会社、仕事の場である式場など、エアコンのない世界なんて考えられないだろう。

 目まぐるしく移り変わる世の中、次々に新製品が登場し人間を楽にさせてくれ、人は、これらを「便利」という言葉で歓迎している。

 昨日のビジネス情報で松下電器が発表したプラズマ・テレビに興味を抱いた。シャープの液晶タイプに対抗した商品、同じ65インチで99万円と100万円を切っており、「2008年には、インチあたり5000円ぐらいを目標に」とは驚き。

 人間の世界に「社会」が形成されつつあった頃、まず重視されたのは「食」だろう。そこから始まった様々な進化にそれぞれの文化が成り立ってきた。何よりも大切な「水」の管理が当然あっただろうが、下水に関しても知恵を働かせていた2000年前のローマの街並に敬服した。

「ゆりかごから墓場まで」という言葉があるが、社会で「終わり」の整理完結が出来なければ文化ではなく、それらは最近問題の産業廃棄物処理など環境にも顕著である。

 墓場側の近くに従事する私の仕事、そこから「ゆりかご」まで遡れば葬儀<者>だけの世界が見え、諸行無常、愛別離苦、有為転変など仏教から生まれた言葉の意味が理解できる。

 そんな中で気付くこと、それは非常に淋しいこと。人間の終焉の儀式が「処理」化されつつあるから。その背景には核家族社会ということもあるだろうが、確実に葬送に関するニーズが変化しており、それが将来に対する大きな危機感であるような気もする。

 20数年前頃から与えられた多くの講演の機会、そこで葬祭業者や宗教者の皆さんに問題提起してきたことが現実になってきている。

当時に異端視された歴史を持つ私、ようやく最近になって「当たったなあ」と予見者扱いされるようになったが、家庭と学校教育と同じように、今後10年間で変化するであろう社会の危機感に尋常でない恐ろしさを抱いている。

 社会は、間違いなく被害者になるパーセンテージが高まっている。それらはますます強くなって行き、果たして歯止めが出来るのだろうかと心配だ。

 最近、毎日不思議な夢を。すべてが朝方に見るようだが、前夜はイラクに派遣された自衛隊の一員で、武器を一切持参せずに現地入りし、現地だけではなく世界中の国から賛辞されていた。

 それこそ夢らしい内容だが、そんな国の出現が世界中を変えるきっかけになるかもしれない。

 時の権力者は争いを好むもの。それは自分以外を愛せないから。他人を信じることが出来ない人が政権に就いたら大変だ。平和とは「愛」なくして成り立たない構図があるからだ。

 今から「戦闘」ではなく「銭湯」に出掛ける。そしてゆったりとした環境の中で心身を温め、いやな夢を見ないような対策を。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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