2003-01-13
悩みの解決 NO 312
NO 308で悩んでいた問題、お願いしていた呉服屋さんが素晴らしい資料を持参され、わざわざ車でご来社くださった。
形見となったお着物から、形見分けとして小物に作り変える。それらは、完全な「かたち」となってお客様に提案可能な態勢に進むことが出来る。
スタッフが、早速、システム構築に動き始めたし、過日にご要望のお電話をくださったお客様への対応も出来ることが嬉しい。
葬儀を終えた数日後に形見分けをされる慣習が全国各地に残っているが、高価な着物でも古い物は虫食いの跡があったりして、引き取り手がないということも起きている。
また、流行、色、柄、サイズ、好みなどもあって、せっかくの思い出の遺品が生きて活用されないということもある。
それらが「がま口」や手提げ袋、或いはセカンドバッグになれば見事に生き返ることになり、素晴らしいことではないだろうか。
我々葬祭業は、利益ゼロというサービスの提案も重要であり、そんな引き出しをいっぱい備えたいものだ。
過日、東京で、日本トータライフ協会の副理事長、IT理事と議論を交わしてきたが、そこでの会話の中心テーマは葬祭業の20年先ぐらいの問題であり、これらをもしも周囲で聞いていた葬儀社さんがいれば、何の話かさっぱり理解出来ないだろうと思っている。
今後数年で社葬が衝撃的なほど減少し、近い将来に消滅する。
葬儀に祭壇が必要なのだろうか?
義理的会葬者が確実に割愛される時代の到来。
家族や参列者が全員参加される形式の構築。
悲しみのプロ・別れのプロ・ケアのプロの必要性。
悲嘆の理解につとめ、共に悲しみ、思慕感に結ばれていつまでもフォローが出来る。
上記は、それらのほんの一部だが、これらは誰にも理解可能な問題である。
深い悲しみにくれた遺族が、寂しさから後追い自殺をしてしまうような悲劇。そんなことが絶対に起きないような責務を抱いた葬儀社の育成。その完成の暁に葬祭業の文化の向上がある。
日本トータライフ協会は、今、そんな活動を目的にして、メンバー各社の会費で運営される非営利の組織団体なのです。
お陰様で、12月25日にリニューアル発信されたHPのアクセスが激増し、様々な分野の方々からのお問い合わせを頂戴しています。
何れは、HPの中に、「悲しい時」「辛い時」は、協会へ。そんなかたちでご訪問いただけるページも創りたいと考えています。
愛と癒しと思いやり。これらを共有することが集う理念。
ビジネス主義の同業者から異端な存在と言われていたが、最近、そんな言葉に変化が生まれ、次の言葉が加えられているのが面白いところだ。
「彼らは、真剣だ。本気で進んでいる」