2006-04-25

おかしな社長達!  NO 1486


 テレビのニュースはJR事故に関することがいっぱい、あちこちで行われた慰霊式の光景も流されていたが、一部の被害者と支援される方々が主催される慰霊式もあった。

 黙祷の場面が映し出されていたが、あまりにも長過ぎてちょっと抵抗感も。慰霊の式場空間創造が簡単ではない現実を垣間見た思いもしていた。

 偲ぶ会、お別れ会を含め、慰霊に関する式で行われる献花も考えたいもの。主催者側が勝手に用意していることがおかしいことも気付くべき。参列者に自由にご持参いただく呼び掛けも重要である。

 お決まりのように菊一輪やカーネーションではあまりにもお粗末、式そのものが形骸化されている証しとも言えるだろうし、悲しみのプロデューサーならご持参された花で祭壇を創作する発想ぐらいはして欲しいもの。

 一方のニュースで、山手線のトラブルで国土庁に呼び出されたJR東日本社長の姿もあったが、「何という態度!」と思われた方も少なくない筈、不貞腐れた表情から伝わって来た内面の心情に強い怒りを覚えてしまった。

<こんな日にどうしてあんな態度が?>と理解に苦しんだ今日、JRの経営組織が日本航空のようにおかしいのではと腹立たしく、犠牲者や被害者の方々が無性に気の毒でならなかった。

 そんな思いを抱き、鬱憤を晴らすようで恐縮だが、過去に私が体験したハプニングについて再度の紹介を。

  JRが全国的にホテルビジネスに力を入れているのを誰もがご存じだろうが、東京にあるJR系列のホテルで大変な目に遭った事件、ちょっとしたタイミングで 即死をしていたかもしれない出来事だが、詳しくは2002年5月16日から19日までの「びっくりしました」と題した「独り言」のご笑覧を。

 信じられない被害者になったのに怒りをぶつける行動に出なかった私だが、今日のニュースに登場した社長の姿を目にしたら間違いなく怒りが爆発していただろう。

 4日間連載で書いた「びっくりしました」だが、すべて事実の出来事なので誤解のないよう。演出や脚色は一切なく、後日談として親しい新聞記者から「記事にさせて!」と懇願されたのを頑なに固辞した経緯もあるし、JRホテル事業部からの謝罪の手紙も残してある。

 自分の仕事にプロとして誇りを抱くとクレームに関して神経質になるもの。ミスによるクレームほど腹立たしいことはなく、それはプロ意識の度合いに応じて強くなるものだろう。

 ミスのないようにといつも願って担当してきた仕事、だから他人のミスに怒りをぶつけることが好きでなかった歴史がある。

 しかし、福知山線の事故から今日までの一年間、JRの姿勢は不可思議で理解できない思いがする。それを象徴するのが東西JRの社長の態度。どこか外れている感じがした。
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