2006-05-11

ちょっと睡眠不足ですが  NO 1501


 早朝から出発して講演会場のホテルへ。受講される方々の大半が企業経営者で、私の出番までの進行プログラムを拝見していたら中々のもの。プロデューサーの立場としての観点から合格点を差し上げたいレベルだった。

 会場の演台横に添えられた花瓶に百合の花が活けられている。そこで花をテーマに「知・美・倫・宗」の情操教育から話し始めた。

 途中でやったマイクの使い方についての講義にご興味を抱かれたみたいだが、結びは演題である「命」に関して今回の病気と手術で結ぶことに。

 終わってから皆さんとお食事をご一緒させていただいたが、講演時間を短く感じられ感想をいただき退屈はなかったよう。

 帰路も車で送っていただき着替えを済ませ、日課となっている整骨院で治療を受けたが、そのまま会社に立ち寄ったら思い掛けないお客様が。東北からのご夫妻が「お見舞いに」とわざわざ来社くださった。

 奥様が大きな病気を体験されているが、久し振りにお会いしたら輝くほど元気なお姿。伺ってみると健康、仕事、ファミリーなどすべてが順調とのこと。今晩を大阪のホテルでで過ごされ明日に帰られるとのことだったが、夕食にご一緒することも叶わず申し訳ない思い。

 しかし、お帰りになる前に拝聴した「職人技」の話題に深い感銘と興味を覚え、体調が良くなったら東北へ出掛けようと考えている。

 過去に東北の地で訪れたのは、青森市内、八戸、浅虫温泉、秋田の男鹿、会津、猪苗代湖、東山温泉、飯坂温泉、仙台、松島、山形、秋保温泉、蔵王、いわき、湯元温泉などがあるが、その大半が講演に訪れた際に寄ったところ。中には懐かしい思い出の場所もある。

 東北は北海道と同様に広大な地形、そんな中に秘湯と呼ばれる温泉が多くて憧れてしまう。

  もう10年ぐらい前になるが、弊社の社員に気仙沼の女性が在籍していた。長い間子供に恵まれずに悩んでいたご夫婦だが、ある日に双子を身ごもったと嬉しそ うにご主人が来社、ちょっと高齢出産になりますので故郷に戻って慎重に生活をと退職されたが、もう子供達も大きく育っているだろう。

 被害者になるな、加害者になるなと言ってきた口癖だが、信じられない事件が次々に発生する社会状況に、凄みを感じる説得力のある言葉だと誰かが言った。

そんな中、同乗する若い人達が数人亡くなってしまった交通事故、その被害者の葬儀を二日続けて担当すると嘆き悲しんでいた塾生の報告もあった。

  世の中にはニュースで採り上げられない悲しい出来事も多くある。不治の病で壮絶な闘病生活を過ごされている人もおられるし、移植しか道のない子供達の存在 も少なくない。そんな患者さん達が死を迎えられた葬儀は悲痛なもの。「所行無常」の教えが「所行無常」のように思えてくる。

 そんな体験をしてきているメンバーや塾生達が、間違いなく「やさしい」心の持ち主として、あたたかいハートを伝える葬儀の実践をしてくれているようだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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