2003-05-03

葬祭文化への道    NO 417

どうもパソコンの調子がおかしい。過日、ホテルで祭壇設営をしていた時、不注意で落としたこともあるだろうが、数日前にカラーコピー機を最新型に替え、設定のソフト変更を入力してからひどくなった。

 お陰で発信の日付が変わり、心苦しく感じている。

 こんな拙文列記の「独り言」だが、毎日ご訪問いただける方が大勢おられ、急な出張などで発信が出来ないと、「病気でも?」とご心配のメールを送ってくださることもあり恐縮の極み。

 さて、今日、照明のプロの特別な世界を覗かせていただく貴重な体験をした。

 今、照明の世界は完全なコンピューターの時代。驚くほどのソフトを駆使され、それらをご自身の感性で組み上げられるのだが、説明を伺っていると「サイン」「コサイン」という言葉も登場し、数学的な知識まで必要とするのだから奥深いもの。

 また、数日後にロードショー前の映画の発表会が行われるそうで、その劇場に臨時に設定する特殊な音響システム技術について拝聴したが、これらに秘められた様々なソフト技術を知ることになり、新しい世界が広がったような思いを抱いた。

 今日の体験は、私が数日前から取り組んでいる特別なビデオ制作のシナリオ構成にあって大きなヒントとなり、こんな機会を与えてくださった不思議な偶然に心から感謝をしている。

 何かのご縁で知り合った様々な分野のプロ達。彼らにはそれぞれの哲学があり、すべてが共通しているのが究極の世界。最善と最高に向かう邁進の姿勢が妥協を許さず、「反省はするが後悔はしない」という仕事につながっていくことになる。

 そんなプロ達との交流は、何よりスタッフ達の意識改革への相乗効果も生まれるもの。技術そのものより仕事に接する信念を学ぶことは自身を磨く原資ともなる。社内にそんな空気が感じられるようになってきたことが嬉しく、心から歓迎している。

  振り返ってこの10年、私は、他社から見れば「道楽」と思われるような自分流の葬儀を創造して来た。音楽葬、ホテル葬、自由葬、家族葬など、それらが社会 で求められる時代ともなった。また、無宗教葬の潮流を予測して独自の「司式」バージョンも完成させていた。それらは、何処にも誰にも真似の出来ない世界。

 そして、そんな私の思いを具現化してくれる素晴らしいスタッフ達が揃い、育ってきている。

NHKの番組「プロジェクト?」ではないが、そう呼ぶべきような計画も動き始めた。その指針する目標は社会の「賛同」と「歓迎」。

葬儀のプロが「ビジネス」という発想ではお粗末。死を通じて生を学び、悲しみの理解に努力して「癒し」の重要性を認識した時、我々葬祭業に「真のプロ」という文化が生まれると信じている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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