2007-01-11

テレビの弊害?  NO 1745


 テレビで「納豆」を食するダイエットについて放映されていたが、予想通り市販の納豆が「売り切れ」という現象が起きているそうで、改めてテレビの影響力を認識することになった。

 あるテレビ番組でナイロンブラシで身体を擦ると健康につながるというコメントがあり、それを実行した知人が「背中の骨の部分が黒ずんできた」とびっくりしており、しばらくしない方がよいのではとアドバイスをしておいた。

  冒頭の「納豆」を放送したテレビ局だが、今日の新聞に「高野連からクレーム」というニュースがあった。夏の甲子園で優勝した「ハンカチ王子」で話題になっ た早稲田実業が宿泊していた旅館がテーマで、そこでお笑いタレントがふざけていたことが問題になり、取材に協力したその旅館が高野連指定から外されると報 じられていた。

 きっと旅館の経営者も後悔されているだろうが「災難」という同情もあるだろう。テレビ局や番組制作会社の低次元な発想には警戒するべきで、自身の「受け」だけを目的にふざけるお笑いタレントの恐ろしさも理解しておくべきとアドバイスをしたいものだ。

 過去に東京のテレビ局から全国ネットで葬儀について採り上げたいという要望があり、その取材に協力をしたことがあったが、電話でのやりとりの中で<?>を感じ、協力を得たかったら「来社が条件」と強く申し入れたことがあった。

  その数日後、プロデューサーとディレクターが来社、2時間ぐらい番組の編集について討議、その中で大阪に在する精進料理の「特別な料亭」を私が紹介するこ とになり、女将さんにお願いしたのだが「当方はNHKからの要望でも受けません。今回は久世さんの紹介だから特別に受けます」とお許しいただいたのだが、 コメンテーターとしてやってきた著名な女優の態度に私と女将さんが立腹し、プロデューサーが平身低頭謝罪された出来事を思い出すことになった。

  また、テレビ局とは「採り上げてやる」という態度が如何にも横柄で、閉口することが多いのも常。「予定していた取材が出来なくなって穴が空きます。助けて ください。ご協力を!」と懇願されたことも何度かあったが、そんな中に最近に話題の「佐賀のかばいばあちゃん」の島田洋七さんがリポーターとして来社され たことがあった。

 その時、テレビ局からは「今日の放送なので助けてください。誰をリポーターに行かせるか分かりませんが、今から空いているタレントを順に確認してから進めますから」ということだった。

 しかし、それから電話はなく、1時間ほどしたらカメラマンやスタッフが乗った取材専用車が到着、同時に到着したハイヤーから島田洋七さんが降りてこられ、短い打ち合わせですぐに本番収録ということで進められた。

 テレビの取材で社内に何度もテレビカメラが入ったが、弊社の社員達にとっても考え方は様々、「映ってもいいですよ」「僕、出たいです」「私は嫌です」ということもあり、前以って了解を得る必要があること知って欲しいものである。

  それを「映してやる」「テレビで全国放送だぞ」と高圧的なな姿勢でやって来る連中に説教するのが私の性格。葬儀をテーマに取り上げるなら「お笑いタレント なんて出演させるな」と考えている。1日に全国で約2700件の葬儀が行われ、そして2700件のお通夜が行われている現実を理解して欲しいのである。

 悲しみの方々の存在を考えずして「お笑い」的に番組編集するプロデューサーは「プロではない」と断言する。大晦日の紅白歌合戦担当のスタッフ達なんて、クルー全員が最低レベルであったと言っても過言ではないだろう。

 せめてNHKぐらいは「しっかりしろ」と言いたい今日この頃である。
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