2007-07-28

苦手なもの?  NO 1930


 我が大阪は今夏の最高気温、少し歩くだけでもボ~としそう。当家の悪猫が居間にあるテーブルのガラス面の上で横になってグッタリ。ちょっと可愛そうになってエアコンを入れてやったが、地球環境からすると問題で5分だけということにした。

 当家の2階、3階は猛烈に暑く、「冬寒く夏暑い」という典型的な欠陥住宅。もう一匹の白猫は、いつも1階玄関の板の間に寝そべっている。

 この季節、大嫌いなのが「蚊」の存在。お墓や木の多いお寺が式場の場合には大変。蚊取り線香、虫除けスプレー、それに刺された時の薬の準備が欠かせない。

 ある大きなお寺での出来事、お通夜が始まる前の準備で、接待担当の女性スタッフが受付の方々の足元にと蚊取り線香を持参したら、お一人の方から「有り難いし欲しいけど、殺生という問題は大丈夫か?」と質問をされた。

 受付には8人の男性がおられたが、仰ったのは団塊世代らしき人。他の若い人達は互いに顔を見合わせ「殺生はいけないの?」との会話に発展、それを耳にしたので割って入り、随分昔に読んだ「お釈迦様」の物語をお話し申し上げた。

 どちらの腕かは記憶定かではないが、お釈迦様の手に蚊が止まってチクッと刺し、しばらくすると猛烈な痒みに襲われてしまい、周りにいた人達にお説教をされるように次のように言われたのである。

「蚊とは小さな生きもの。僅かな血を吸って生きている。これ蚊よ、こちらの腕を刺して血を吸うがよい。その代わり痒みを伴うことは罷りならん」

 そして、一匹の蚊が差し出された手に着地、お釈迦様の血液をいっぱい吸ったのだが、またもや猛烈な痒み。「なんと言うことか、与えても分からぬとは何ぞや!」と、それから蚊の殺生を問われないようになったそうだ。

 この物語は、間違いなく宗教関係の本で読んだことは確かで、拙い私の記憶からして大きな誤解をしているかもしれないが、読んだ際に強烈な印象があったことを憶えている。

 決して殺生を奨励されたのではなく、世にどうにもならない問題も存在するというような教えだろうが、そんな物語りをお話ししたら、ご本人もご納得。「お姉ちゃん、いっぱい置いて頂戴」と笑われ、方便というような解決となった。

 最近、過去に担当させていただいたお客様のご親戚からのご依頼が多い。これは会社として嬉しいことだが、それだけ大きな責務があると自覚しなければならず、スタッフそれぞれの意識アップを願いたい。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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