2002-04-15
今日、テレビで放送されます・・・午後5時~7時
先月に、この「独り言」で表記いたしました「フジテレビ・スーパーニュース」、今日の放送となりました。
木村太郎さん、安藤優子さんのお二人がキャスターをつとめられる番組、その中で、私と葬儀音楽の専門家である美濃さんが、どのように伝えられるのか不安を抱いております。
今回、残念ながら東京をキーステーションとされ、関西圏では放映されませんが、テレビ局のお話しによりますと、視聴者の反響が大きければ、後日に関西圏での放送も考えておられるそうです。
ホテルでの葬儀の本番前、演出音楽の打ち合わせがどのように行われているか、そんな光景を収録されたものですが、テレビの世界は編集によって、どのようにも変化されてしまいます。
大切な方を亡くされ、深いお悲しみに包まれる方々がご覧になられても抵抗がないように、それだけを心から祈念しています。
さて、昨日、深い「えにし」に結ばれる方の退職記念パーティーに参加してきました。この方は、料理の道を一筋に歩まれた方で、ホテルの総料理長をされておられました。
ご謝辞の中で、55歳の定年退職というお言葉から、私自身と同じ年齢であるという事実を知り、人生55年間を振り返るひとときともなりました。
グランシェフとして多くのお客様に愛され、そして親しまれたお人柄からでしょうか、広い会場が満席になるという盛況で、和やかな時間を過ごさせていただきました。
同じテーブルには、全国のホテル関係者の方々もおられ、ホテル業界の厳しい現況のお話しを伺うこともありましたが、ホテルが「偲ぶ会」「お別れ会」「社葬」などに積極的に取り組まれる姿勢を、改めて知ることにもつながりました。
今、 多くのホテルさんからオファーを頂戴しておりますが、大半のホテル様にはお待ち願っている状況になっています。焦られてスタートされたところは、ほとんど と言っていいほど成功されていませんし、成功されているように見えていても、実際にはお客様の不満足のお声が発生しており、有名ホテルというブランドで許 されていることに気付かれていないようです。
ホテル葬の第一人者として世間や業界が勝手に確立されてしまった私は、それだけにオリジナルなものを構築提案し、立地、お客様の年代層、シャンデリアや会場空間の色合いなども考慮しながら、ホテルそれぞれに異なったサービスシステムを大切に考えています。
「社葬パック」や「偲ぶ会セット料金」などを表記されておられるホテルさんには、これらのことのご理解は無理なようで、ホテルの売り物が「ホスピタリティ・サービス」であることを再認識いただきたいと願っています。
悲しみの理解、ご遺族への癒し、慰め。それが参列者に感じられるホテル葬サービス。そこに「ホテルらしさ」が生まれて来る筈です。会場空間だけを売り物になさらないでいただきたいところです。
ホテル側でプロジェクトチームを組まれ、暗中模索で試行錯誤を繰り返してスタートされ、大失敗やどうにもならない状況を迎えられてからオファーを頂戴することもありますが、致命的な問題に至っておられるケースも少なくありません。
こんな場合は「ゼロ」からの出発ではなく、「マイナス」からの出発となってしまいます。この恐ろしさだけはご理解願いたいところです。
私は、現在、葬儀社さんと提携されておられるホテルさんからのオファーは、一切お断りをいたしております。葬祭式場やお寺様で行われている形式の葬儀の持込、そんなお考えではホテル葬は崩壊してしまいます。
ホテルはホテルらしく、「ホテルならでは」と言われるサービスの提供を真剣にお考えになられるホテルさん。今後、いよいよ多くなってくると確信しています。