2004-01-14

流れ流れて   NO 669

今日は、「タロ」と「ジロ」の日だとスタッフに聞いたが、「タロー」と「ジロー」の日の間違いではと「?」を返しておいた。
 
 昭和33年、南極探検専用船「宗谷」が接岸不可能に陥り、隊員だけを収容して越冬を断念し、止む無く帰国の途に着いたが、置き去りとなった15頭のカラフト犬、次の年に2頭が生存していたという奇跡のような話。

その主人公がタローとジローで、東京タワーや大阪のある公園に像が存在しているそうだが、改めて15頭のことを心に留めておきたいと思っている。

 さて、今日の写真は、私の著書。著書というより「愚書」というべきもので、それこそ「書く」は恥を「掻く」の集大成である。

 インターネットなら削除が可能だが、本となればそれは不可能。全部を回収したいものだがどうにもならず、日本のどこかで何冊かが誇りにまみれているだろう。

 HPを開設してから「読みたい」という方が結構おられたが、素人が著した本というものは、本人がその時代の思いを綴った羞恥の際物。今更世に出せるものではありませんと頑なにお断りを申し上げてきた。

 そんな私が、今、こうして「独り言」を発信している。道楽で好き勝手に書いてはいるが、その背景には上述の削除「可能」があるからこそ。世の中は、便利な遊び道具を作ってくれたものだと感謝をしながら手を合わせている。

 夕方、急にスタッフから「お通夜に出てください」という要望があった。その葬儀は、お寺で行われるお寺様のご親戚の方、多くの信者さんたちが弔問され、皆さんでお題目を唱えておられる。

 式場が2階。1階のスピーカーの音量確認が難しく、横にいたスタッフのインカムで何度も確認をさせたが、ボリューム調整に微妙なタッチが求められる音響機材を持ち込んだことから、予想以上に苦労を強いられることになった。

 外がかなり冷え込んでいたが、式場が広く、参列者全員が式場内に入ることが出来たのでホッとしたのだが、焼香が始まって煙が充満して流れないという問題が発生した。

 すぐに湯沸し室や洗面所のドアを開け、換気扇をフルに動かして事なきを得たが、空気の流れは入るところをつくらなければならず、最も効果が期待できる窓の一部を開けさせた。

 「寒いのですが、申し訳ございません」と女性スタッフが声を掛けているが、皆さん協力的で、燻される最悪の状態がしばらくして解決出来た。

 世の中は、何でも創造して販売を始めるもの。もう10年以上も前から「煙の出ない香」が登場しているが、弊社は一切使用することなく現在に至っている。

何事も本義を重視し、本物志向で行きたいという思いからだが、参列者が被害者になる恐れがあることだけは心苦しく思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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