2008-04-15

思い込みサービスの穴?  NO 2177


  前に旅館の女将さんや経営者、またホテルの社長や総支配人の団体から講演の依頼を受け、遠方まで行ってきたことがあったが、その際、受講された方々の中か ら数名の方に「サービスのご自慢は?」と質問を行い、幾つか「こだわり」的なオリジナルサービスを拝聴することがあった。

 そんな中、玄 関口の到着した自家用車を駐車場へ回すのは旅館の社員というところもあったが、「なかった傷が!」というクレーマー問題が発生する危険性もあるし、中には 数少ない高級車もあり、運転操作が分からないケースも考えられ、駐車場への移動はお客様自身でと考えられた方が無難ですと申し上げていた。

  過去に角張った如何にもアメ車というキャデラックで温泉旅館に行ったことがあるが、「当方で駐車場へ回しますので」と言われて託したら、「サイドブレーキ の解除が分からないので」と言われ、「あまりにも大きな車なのでお客様ご自身で」と自分で駐車場へ回した体験もあった。

 その間、フロン トから少し入った和室で抹茶を出されていた我々夫婦だが、「山奥の特別のお水」と出された「シャーベット」を頂きながら宿帳に必要事項を書き込むチェック インをしていたが、その間、行動を共にしてきていた我々の旅行バッグが仲居さんによって先に部屋に運ばれていたことに<!?>感を抱いたのは夫婦の同じ疑 問の考え、どうしてか客と一緒に行動をしないかとふと嫌な思いを感じたのも事実だった。

 また、部屋食ではないバイキングや専用の小部屋 が用意されているケースでは、食事を終えて部屋に戻ったら、もう布団が敷かれていることが当たり前のように進められているのが日本的な旅館の形式。これが ホテルだったら「とんでもない」こと。チェックインで受け取ったキーを手にした瞬間から予約して与えられた部屋は確実に客のプライベートであり、それら は、朝食時に部屋に戻ると布団が片付けられていたというケースも同じであろう。

 昔からこう、とか、旅館は「これが当たり前」というのは おかしな考え、旅館の和室で特別室のように、寝室が別室になっており、洋服ダンスなどにも鍵の掛かる場合は安堵するが「当旅館は、そんなややこしいお客様 はいらっしゃいません」というのも自己満足の可能性が高く、それを季にされて不安を抱いている客が如何に多いか考えるべきだと問題提起をしたいところであ る。

 北陸に在する10室ほどだけの高級旅館だが、ここは、部屋の内部から鍵は掛けられるが、廊下側には鍵の存在がなく、風呂へ出かける際の不安感を経営者側は真剣に考慮するべきだろうと提案したい。

 自宅近くに「無記名4名」いうとゴルフ場の法人会員を有されてる会社がるのが、そこの社長さんと娘さんに誘われて何度かご一緒したゴルフ場も上述の件と同じ問題が反省している。

 ローカーに鍵は一切なく、ここも「当方は、そんなややこしいお客様は来ません」との勝手な思い込みと正座せずに胡坐を書いた驕りということにもなるだろう。

 携帯電話が消えたら大変とか、他人に自由に覗かれるパーセンテージがあるロッカールームとは何やら気持ち悪くて落ち着かない心情を抱くだろう。

  また、そんなロッカーそれぞれに貼り出された自身のフルネームに対しては、サービス的な「くすぐり」はあるだろうが、著名な人物が内緒で来られていること も考えられし、中には自分の名前を見られることを嫌われる人物も折られる筈。そこで、フルネームではなく、まずは「姓」だけの名札にされるべきだと断言す る。

 それしにてもバブル絶頂期にオープンしたゴルフ場は、贅の限りを尽くして建設されているようで、当時の大半のゴルフ場が倒産の危機に陥っているとは寂しいことである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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