2009-12-02

師走を迎え  NO 2594


 朝、散歩に出掛けたら不思議なことがあった。公園近くで木漏れ日の射す陽だまりに一羽の鳩が舞い降り、そこからずっと私の後についてきたからだ。

 その鳩には特徴があった。片足を傷めていたようで不自由そうに歩き、それが辛そうに見えて可哀相だった。

 しばらくすると仲間達と共に飛び立ったが、ひょっとして杖を手にしていつも餌を与えている人と間違ったのかもしれない。

 さて、深いご仏縁に結ばれる方の身内のご葬儀、妻を伴って会葬に。北海道から来られていた方々が「大阪は暖かいね」と仰っていたが、12月を迎えたのに、本当に今年の晩秋からは暖かい日が続き、12月とは思えないぐらいである。

 式場が弊社の本館だったのでスタッフ達に様々な指示を出したが、きっと「ウルサイおやじ」だと嫌われたことだろう。

 お孫さん達からの花束奉献やお別れの言葉が式次第に組み込まれていたが、私が送られる時の光景を思い浮かべながら、孫達の速い成長を願ってしまう。

 朝から「メールが届いています」とスタッフから電話があった。会社の旧アドレスだったので私のパソコンで開けることは適わず、転送してくれるように頼んだ。

 送信者は女性の司会者の方で私の研修を受けたいとのこと。来る人拒まずで通してきたこれまでの人生、こんな私でよかったらとの思いを託して弊社の女性司会者と相談をしようと考えている。

 退院してから山口県、広島県、福岡県、佐賀県、愛媛県、愛知県の人達を迎えて研修したが、変な声になっても指導は出来る。技術よりも葬送に対する信念と哲学こそが重要で、一生懸命に勤める姿勢を伝達することがこれからの使命だと思っているこの頃だ。

 このところ、ずっと深夜の搬送依頼の電話が入る。さっきもスタッフが走るということから式場の暖房調整に行ってきた。

 師走を迎えて慌しくなっている。生野本通商店街を往復したが、ジングルベルの音楽が騒がしく聞こえ、定休曜日で多くの店舗が閉まっていたこともあってそぐわない感じ。やはり活気がないと違和感を抱くリズムの音楽である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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