2008-05-27

体験談から  NO 2211


 今日の銭湯の温めの湯は「オーシャンブルー」で、オーストラリアのオーガニックソルト入りだった。

 案内掲示を見ると「痩」という大きな文字が書かれ、渡辺佳子さんという方が監修された腹部マッサージの方法が図入りで紹介されていた。

 過日の九州往復で1720キロも走行してきたのに体重増加が。日常の朝は喫茶店のモーニング・サービス程度なのに、ホテルのバイキング朝食を摂ったからだと反省している。

 月曜日は「源ヶ橋温泉」の定休日、今日は真向かいの南生野温泉に行ったが、いつもの常連さん達がいっぱいおられた。

 あるお爺ちゃんのお話しだが、半年に一回メガネのレンズを変更しなければならない状態なのに、月に6冊の小説や月刊誌を読まれているとのこと。そこで「読書がご趣味ですか?」と伺ってみると、次のようなお言葉を返された。

「80 歳を過ぎると時間の流れが速い。もうすぐお迎えが来るだろうが、70代の半ばで閃いたことがあって実践しているだけのこと。本を読むと知らないことが山ほ どあり、何でも知りたいと貪欲になったということだよ。教科書にある歴史だっていい加減なことがいっぱいあるみたいだし、我々の住む地球上に化石で分かっ た恐竜が存在したなんて信じられないだろう。今は宇宙と恐竜に没頭しているのよ」

 そう聞けば、恐竜が何処からどのようにやって来たのだ ろうかも不明であるし、我々人類だって分からないことがいっぱいある。生命は海から誕生して進化したという説もあるが、プランクトンみたいなものが大きな 恐竜になるなんて発想もナンセンスな気もするし、そのあたりはあくまでも仮説の上に成り立つレベルで、講釈師や講談師のようと考えるべきかもしれないの だ。

 そんな話しはさて置き、上述のお爺ちゃんのお話しには感銘を受け、人としての晩節とは、こんな風にありたいものと学ばせてくださったので心から手を合わせた。

 さて、春の褒章の受章者の皆さんの祝賀会があちこちで予定されているようだが、中国の大震災の犠牲者のことから延期や自粛が多く、予約を受けていたホテルにもキャンセルという影響が及んでいる。

 これまでに受賞された方々のパーティーのプロデュースや司会を多く担当してきた歴史もあるが、あの阪神淡路大震災で延期されたり自粛されたケースも少なくなかった。

 そんな中に500名もの方が出席されるという祝賀会があったが、発起人の皆さんの相談で延期、中止という意見が分かれ、意見を求められてある提案を申し上げたらそのまま決行ということになったケースもあった。

 高齢のご夫妻であり、奥様が不治の病でご入院前ということから、ご主人が「何とか!」という強い思いが背景に秘められており、提案の中に祝賀会では「異例」の「慰霊」の儀式を執り行うことを申し上げたのである。

  第一部の式典の中で国旗儀礼に引き続き、犠牲者追悼と復興を願う言葉を創作したナレーションを朗読、黙祷のひとときに進めたのだが、それは「中止するべ き!」とお考えの方々からも「納得」のお声を頂戴し、後日にあちこちから感謝や御礼のお手紙が届いた出来事で印象に残っている。

 しかし、そんなことを簡単に考え「黙祷」を入れようなんてレベルはやるべきではない。黙祷とは、対象になる方々の存在をはっきりと参列者の皆さんの脳裏に訴える「かたち」に出来る本物のパワーが必要で、単なる司会者には不可能であると理解願いたいものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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