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2005-02-15

ご指名は?  NO 1068


 数日前に葬儀を終えられた喪主様が「ご精算さんに」と、わざわざご来社くださって恐縮。故人の思い出話を拝聴しながら「葬儀社のお仕事って、本当に大変だったということを知りました」とのお言葉が何より嬉しかった。

 それから1時間も経たない内に、年末に葬儀を行われた喪主様がご来社。満中陰を済まされて「御礼と供養とお祝いです」と、立派な絵画をホール用にプレゼントくださった。

 桃とサクランボが描かれたやさしい絵。過日にご来社された際、弊社内の空間を確認されてからお決めくださったとのことで、またまた恐縮。その時「隠れ家」で1時間ほどお過ごしいただいた時の奥様との昔話が蘇ってきた。

 朝から事務所に入ると、スタッフがメモリアルボード用の大きなお写真をプリンターで出している。<このお写真、見覚えが?>と確認してみると、一昨日に担当したお客様のお写真。ご精算時にご要望があったそう。

 写真編集を施した追憶ビデオもそうだが、子供さんが複数以上の場合、それぞれが欲しいとご要望されることも多く、アフターサービスのひとつとして提供しているものだ。

 画像処理、レイアウト、挿入する文字などすべてに制作スタッフの感性が表現されてしまう。それだけに簡単ではない仕事である。

 葬祭業は総合サービスの時代、お客様のお喜びになることや逆鱗に触れることも多様化してきている。そんな中、こんなハイテクを駆使して創作する技術も大切だが、極めて当たり前で重要なことがあることを知っておきたいもの。

  それは、ご納棺という問題だ。「ご納棺は、男性スタッフ、女性スタッフ、どちらで担当申し上げましょうか?」という配慮が喜ばれている。また、装束の着せ 替え技術や美粧術という技術も大切なこと。今日のお客様もそうだったが、お別れ時にお顔をご覧になり「きれい。よかったね」という近所の方々の声、それが どんなにご遺族のお悲しみを和らげることにつながるかを知って欲しいもの。

 全国にスタッフ達を出張させ、ひとつの道に長けたプロの皆さ んにご教導願ったことで、やっとグローバルなサービス提供が可能になってきたが、ご納棺の場合、故人が女性の場合の大半が女性スタッフを希望されるし、男 性の場合でも「お爺ちゃん、女性の方が喜ぶだろうね。看護師さんも女性しか近付けなかったわね」というケースが多く、これまた女性スタッフを指名されてく る。

 私の専門は司会、プロデュース、演出、音楽だが、世の中には様々な世界にプロの存在があり、その方々との交流でグレードアップしたことが多く、これからも努力研鑽を続けていかなければならない。

 さて、3月から音楽のイベントに対して精力的に取り組みたいと考えている。まずキャスティングしたいのはシンセサイザー奏者でありアコーディオンの世界でも著名なミュージシャン「慈曲」の作曲者である。

 彼女と2人で「癒し」の空間創造を考えたく、様々な企画が私の頭の中に浮かんでいる。

 ちょっと体調不良と聞いたが、彼女の音楽は人を輝かせ聴く人の心の扉を開かせる魅力があり、これからどんどんスポットライトを浴びせたい。

  今も一流ホテルで演奏されているが、そこは限られた人しか入れないホテルのメンバーフロアの世界。それでは本当の「音楽」という文字の意味が生きては来な い。音楽を「活かす」ことは人を幸せにしながら自身も「生かす」こと。彼女を「幸福の天使」として迎える準備を進めよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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